”真似したい”女子プロのセッティングランク7位は、ドロー打ちにもフェード打ちにも合う若手プロ
今年もハイレベルな戦いが繰り広げられる女子ツアー。日本だけでなく世界でも活躍する選手が増える中、女子プロたちは自分の特長を生かせるクラブセッティングでツアーで戦っている。そんなセッティングの中で、アマチュアに参考になるセッティングは誰なのか? クラブフィッターの吉川仁が考える”アマに真似してほしい”女子プロのクラブセッティングランキングで7位に入った菅楓華のギアを紹介しよう。
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癖がないスタンダードなセットですね。ただ、ヘッドスピードは42m/s程度ははないと打てません。スタンダードなヘッドに、手元から中がしなるシャフトでそろえているので、ドローヒッターでもフェードヒッターでも打てる万能性を備えています。
ドライバーは『スリクソンZXi TR』(9度)に『テンセイプロブルー1K 50S』を使用。重心距離が短いヘッドで、つかまりを抑えています。シャフトはしっかり目で中調子なので、つかまり過ぎを抑えて左へのミスを防ぎたいのでしょう。
4・5Uはシャフトが70g台のモデルで、3Uと同じモデルを使用。4・5Uのややシャフトが軽い印象ですね。4Uが70g台ならば、5Uで80g台が理想。ただ、手元しなりの同モデルを使用しているので、振り感がそろっていますね。
アイアンシャフトは女子プロの定番『N.S.PRO 850GH S』を採用。『850GH』は手元のダブルステップでタメができて、ハンドファーストに打ちやすい。ちょっとやさしい軟鉄ヘッドと組み合わせで、楽に球が上がると思います。
さらに、アイアンシャフトはやや軽めの85g台。彼女と同様にドライバーが50g台だとしたら、男性ゴルファーだと95g台や105g台のシャフトチョイスになると思います。その上で、ウェッジシャフトは115g台でそろえるといいでしょう。ウェッジはやや重めのシャフトを入れることで、短い距離でも体の回転を使って打てると思います。100ヤード前後のフルショットを重視したい人は、例えば48・54度はアイアンと同じシャフトで、58度だけ重めのシャフトでもいいと思います。
【菅楓華のクラブセッティング(2025年2月撮影)】
1W:スリクソンZXi TR(9度/テンセイプロブルー1K 50S)
3W:スリクソンZXi MKⅡ(15度/テンセイプロブルー1K 50S)
3・4・5U:スリクソンZXi(19・22・25度/テンセイプロ1Kハイブリッド70S)
6I~PW:スリクソンZXi 5(N.S.PRO 850GH S)
48・54・58度:クリーブランドRTZ(N.S.PRO 850GH S)
PT:オデッセイ トライビーム#2
BALL:スリクソン ZスターXV
■解説 吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salonを主 宰するカリスマフィッター。最新ギアを熟知し、スコアアップのためのセッティング術に精通している。
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