【ダークウェブレポート廃止】ダークウェブに個人情報が洩れているか、自分で確認するにはどうすればいいの?
イチオシスト
Googleが無償提供してきた「ダークウェブ レポート」が、2026年2月16日をもって完全に廃止されることが発表されました。
「ダークウェブ レポート」は、名前やメールアドレス、電話番号などの個人情報がダークウェブ上で不正に取引されていないかをスキャンできる機能として、多くのユーザーに利用されてきました。しかし、Googleは「情報漏洩を検知することはできるが、効果的な対処法を提示できていない」点を理由に、サービス終了を決定しました。
とはいえ、ダークウェブへの個人情報流出リスクは依然として存在します。氏名や電話番号、クレジットカード情報などが流出すれば、フィッシング詐欺やなりすまし被害、さらには、近年問題となっている「闇バイト」に関連した犯罪に悪用される恐れもあります。
そこで本記事では、Googleダークウェブレポートの代わりに使える無料の代替ツールと、その具体的な使い方を詳しく解説します。
ダークウェブとは?なぜ個人情報が流出するのか
ダークウェブは、インターネットの「ディープウェブ」(検索エンジンでインデックスされない部分)のなかでも、特に匿名性を重視したネットワークを指します。
もっともよく知られているのは、Tor(The Onion Router)という技術を使ったネットワークで、ウェブサイトのアドレスは通常「.onion」で終わるものが多いです。Torは、ユーザーの通信を複数のサーバー(ノード)を経由してリレーし、IPアドレスを隠すことで、誰がどこからアクセスしているのかを追跡しにくくします。
そしてダークウェブは、その匿名性からさまざまな目的で使われています。

たとえば悪用される例としては、「犯罪者の身元隠蔽や犯罪コミュニティの形成」などが挙げられます。
一方で、匿名性が高いことは「告発者の保護」や「検閲回避」といった正当な用途にもつながります。そのため、情報統制が厳しい国や戦争中の国の「言論統制の回避」「ジャーナリストの保護」などにおいて貴重な役割も果たしています。
ダークウェブに個人情報が流出した際のリスク
ダークウェブに個人情報が出ているということは、悪意のある人物に悪用されるリスクが高いことを意味します。個人情報の種類によって危険度は異なりますが、いずれにせよ深刻な問題といえるでしょう。

たとえば漏洩した情報を元に、「銀行からの重要なお知らせ」などの偽メールや電話が届き、さらなる個人情報を盗まれることがあります。また、自分になりすました第三者がクレジットカードを作ったり、税金の還付を盗んだりする可能性もあります。
さらにSNSやメールアカウントが乗っ取られ、自分の名前で詐欺メッセージが送られることも。こうした場合、すぐにパスワード変更や二段階認証の設定、クレジットカードの監視などの対策を取りましょう。早急に対応することで、被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。
ダークウェブに個人情報が漏れているか自力で確認するには
ダークウェブに自分の個人情報が漏れているか確認したい場合、ダークウェブ監視ツールの使用をおすすめします。
冒頭でもご紹介した通り、Googleが提供していたGoogleダークウェブレポートは2月16日をもって完全に終了します。1月15日には、ダークウェブへの新たな情報漏洩のスキャンが終了します。

なお、期限まではGoogleダークウェブレポートの「あなたに関する検索結果」にアクセスし、氏名や住所、電話番号などを入力するとチェックが始まり、しばらく待つと結果が表示されます。
【推奨】Googleの代わりに使える「Have I Been Pwned」の使い方
Googleのレポート機能廃止に伴い、今最もおすすめなのが「Have I Been Pwned?(ハブ・アイ・ビーン・ポーン)」というサイトです。
セキュリティ専門家が運営するこのサイトは、世界中で広く利用されている代表的な情報流出チェックサービスとして利用されており、メールアドレスや電話番号を入力するだけで、過去にどのサービスから情報が漏れたかを瞬時に判定できます。
Have I been pwnedの詳細と使い方
メールアドレスや電話番号を入力すると、それらが過去のどのサービスの情報漏洩に含まれていたか、またその漏洩でパスワードなど、どの種類の情報が含まれていたかを確認できるサイトです。
利用方法は以下の通り。
まずHave I been pwnedにアクセスします。

検索窓にメールアドレスを入力し、「Check」をクリックします。

すぐに結果が表示されます。
情報が漏洩している場合には「Oh no — pwned!」と表示され、漏洩元のウェブや日時、漏洩したアカウント数などの情報を確認可能です。
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
