シニアは軸が傾くとフィニッシュが取れない! 元シニア賞金王も実践するドライバーを使った簡単ストレッチ
2021年にシニアツアーの賞金王になった篠崎紀夫は、55歳の今もドライバーの飛距離はレギュラーツアー時代からほとんど変わっていない。そのヒミツはストレッチと独学のスイング論にあった。そこで今回は篠崎本人と篠崎のトレーナーを務める有馬正人氏、管勁吾氏に話を聞いた。
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篠崎:フィニッシュがとれないのは腕とか手首の問題ではありません。背中の軸が傾いているので体がスムーズに回らなくなっているだけです。
有馬:背中が斜めになると上半身の回転が窮屈になりますからね。
篠崎:回転さえできれば、フォローからフィニッシュは腕をたたむだけで良い。私はそういうイメージです。
管:一般のゴルファーは軸を動かさずに体を回すことが苦手です。それは日常生活にない動きだからしょうがない。ストレッチ方法としては体の前でゴルフクラブを立てて、それを動かさないように上半身を回す動きを習得しましょう。
有馬:ボールをセットする位置にクラブを立てて左手のヒラで支える。クラブを垂直にしたままバックスイング、インパクト、フォローの形をとると軸をキープして体を回す感覚をつかめますよ。
篠崎:これは結構難しい。最初はクラブがグラグラしちゃう。
管:コツは両足の内側に力を入れること。バックスイングでは右に動きますが、右足の内側でパワーを受け止める。フォローまで左足の内側に力を入れると軸が動かなくなります。
篠崎:あまり意識したことないけど、俺大丈夫かな……。
有馬:プロは無意識にできます。でもアマチュアは意識しないとできません。
■篠崎紀夫
しのざき・のりお/ 1969年生まれ、千葉県出身。高校卒業後にプロを目指して1992年のプロテストに合格。2007年の「ANAオープン」で優勝。シニア入り後は2021年に賞金王になった。北谷津ゴルフガーデン所属。
■有馬正人
男女のプロゴルファーを多数指導。東京2020パラリンピックでは車いすバスケットボールのフィジカルコーチを務めた。
■管 勁吾
拓大紅陵ゴルフ部、城西国際大学サッカー部にトレーナーとして帯同。昨年8月整形外科からJ’s SPORTS BODYへ。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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