監督:呉美保×脚本:高田亮「ふつうの子ども」蒼井優・風間俊介・瀧内公美 の出演情報が解禁
「そこのみにて光輝く」(14)、「きみはいい子」(15)の黄金コンビ、監督・呉美保×脚本・高田亮による完全オリジナル新作「ふつうの子ども」が9月5日(金)全国公開。自身のまわりで目にする子どもたちの姿に魅了され高田が書き上げた子ども同士の人間ドラマに、主人公の子どもたちを取り巻く大人たちのキャストとして、蒼井優、風間俊介、瀧内公美の出演情報が解禁された。
主人公の唯士を演じるのは、嶋田鉄太。唯士が恋心のようなものを抱く、大人びた同級生の心愛に抜擢されたのは瑠璃。二人と一緒に“環境活動”を始める陽斗を味元耀大が演じる。
この主人公の子どもたちを取り巻く“大人たち”のキャストを、唯士の母親・恵子役に蒼井優、唯士の担任教師・浅井役に風間俊介、そして心愛の母親・冬役を瀧内公美が演じる。
ポスタービジュアルは、心愛の隣に座り話しかけようとする唯士と、そんな彼に見向きもせずに環境問題の本を熱心に読む心愛。2人の表情のコントラストが物語の始まりを想起させる場面に、“いつだって、世界は『好き』で、まわってる”というコピーが添えられた。
〈コメント〉
蒼井優
台本に詰まっている、夏のにおい、陽射し、足音、湿度、勢い。これらを全て映画館で体感できたらと思いました。完成した映画は、台本で感じた以上の夏でした。スクリーンに映る彼らの夏であり、30年前の私の夏であり、娘の未来の夏だと思いました。ご覧になるみなさんがどんな夏を感じられるのかとても楽しみです。
風間俊介
子ども達が生き生きと撮影に臨んでいたのがとても印象的でした。物語の為に集まったのではなく、子ども達が集まった結果、物語が紡がれていった様に感じる、『そのまま』が詰まった映画だと思います。その空気を澱ませないようにと心に決め、現場に向かっていた作品です。子ども達の映画ですが、大人にこそ観てもらいたい映画です。
瀧内公美
ひと夏の思い出が紡がれていく様を映像が残していく。子どもたちの記録映画のような中で、お邪魔しないように注意を払いながら現場にいたことを覚えています。子どもたちと呉美保監督、時に呉美保先生とのやり取りがとにかく可愛くて愛おしくて、純真なこころに何度も触れました。あの瞬間にしか切りとることのできない、瑞々しい日々がみなさんにも届きますように。
嶋田鉄太
僕が今回の撮影で印象に残ったことは、駐車場の撮影のシーンです。車に排気ガスを出すな!などの、貼り紙をするのですが、衣装を自分で決めて良いと言われ、調子に乗り、夏場で暑いのに、『冬でもきねぇよ』と言われてしまうぐらいの服装にしてしまい、死にそうになりました。さらにもう1つ印象に残っているシーンがあり、それは、心愛を探しに図書館に行き、見つけた心愛が神のように輝いて見えるという、図書館でのシーンです。ぼくは図書館の雰囲気が嫌いなのかとても気持ち悪くなり、少し寝込んでしまい、撮影が中断してしまいました。あの記憶はとても苦い思い出ですが、大変なこともあったけど、みんなと仲良く楽しく、良い映画が作れたと思います。
瑠璃
私はこの映画が初めての映画出演でした。私たち子どもにとって、普通の日常が映画になっただけなのに、とっても面白くて感動して映画ってすごいなぁって思いました。 撮影が朝から夜までの時は集中力が切れないように3人でお昼寝したことも思い出です。たくさんの人に支えてもらって、この映画に出れたのをとても誇らしく思っています。こんな大切な役に私を選んでくれて、指導までしてくれた監督やスタッフのみなさんにとても感謝をしています。
味元耀大
橋本陽斗役の味元耀大です。夏休み中の撮影は毎日とても暑く、みんなの顔が真っ赤になっていることも多かったのですが、スタッフさんがアイスや氷嚢を用意してくださり、とてもありがたかったです。ずっと一緒に撮影していた唯士役の鉄太くん、心愛役の瑠璃さん、監督、プロデューサーさんをはじめ、すべてのスタッフの方々と過ごした夏休みは、僕にとってとても大切な時間になりました。「ふつうの子ども」というタイトルですが、年齢を問わず、たくさんの方々に観てもらいたい作品です。
「ふつうの子ども」
出演:嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、瀧内公美、少路勇介、大熊大貴、長峰くみ、林田茶愛美、風間俊介、蒼井優
監督:呉美保 脚本:高田亮
製作:石井紹良、清水伸司、水谷晴夫、村松秀信、山国秀幸、岩田潤、野儀健太郎、伊藤伴雄、森君夫、地崎昌和
プロデュース:中村優子 企画・プロデューサー:菅野和佳奈 プロデューサー:佐藤幹也 音楽:田中拓人
撮影:田中創 照明:溝口知 録音:小清水健治 美術:井上心平 装飾:櫻井啓介 衣裳:藤山晃子 ヘアメイク:知野香那子
編集:木村悦子 リレコーディングミキサー:野村みき サウンドエディター:大保達哉 カラリスト:石原泰隆 VFXスーパーバイザー:帆足誠 助監督:黒柳祥一
製作:murmur、メ〜テレ、トライサム、東映エージエンシー、ワンダーラボラトリー、朝日放送テレビ、フェローズ ディグ&フェローズ、九州朝日放送、LIP、北信越
製作幹事・配給:murmur 製作プロダクション:ディグ&フェローズ 制作プロダクション:ポトフ
特別協力:小田急不動産、湘南学園小学校、文化庁文化芸術振興費補助金(映画想像活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
協賛:Bsize、キュウセツAQUA、YOIHI PROJECT Circular Economy.Tokyo Desighn H&A
©︎2025「ふつうの子ども」製作委員会
記事提供元:キネマ旬報WEB
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