天国にいる“愛犬たち”と目指す初優勝 野澤真央を支えるヤーデージブックとネックレス【女子ツアーの“ヒトネタ”】
ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内女子ツアー「パナソニックオープンレディース」が行われている、浜野ゴルフクラブ(千葉県) から。
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プロ11年目の初優勝へ、野澤真央が首位と2打差のトータル5アンダー・4位タイで最終日を迎えた。緊張感のあるラウンドになるが、その道中に見るヤーデージブックと、首元にキラリと光るものが野澤の“力の源”になるはずだ。
「かわいいでしょ?」と言って見せてくれたのは、普段、そのヤーデージブックのカバーに挟んである2匹の愛犬の写真。トイプードルのココア君、チョコ君の兄弟が、かわいらしい表情でカメラに目線を送っている。ただ、ココア君はすでに6年前に亡くなり、そしてチョコ君は先月、16歳で天国に旅立った。
忙しい転戦生活を送るが、チョコ君の最後には立ち会うことができた。そして「ここに(チョコ君の)骨が入っているんです」という首元のネックレスも見せてくれる。ラウンド中にも、写真を見ては「かわいいなぁ~」と今も癒しを与えてくれる存在だ。
今季はここまで6戦中5試合で予選落ちと苦しんできたが、「一喜一憂しない。自分がやるべきことをやるだけ」と心に決め、コースに出ている。「調子は悪くない。結果が出ないだけ」と考えられているのも大きい。ステップ・アップ・ツアーでは3勝を挙げている野澤の初優勝大会は、2017年の「パナソニックオープンレディース」。ここにも縁を感じている。
「もう10年やってるので、そろそろ(優勝したい)」。こう言って、グッと力を込める。隣に愛犬の存在を感じながら、初のタイトルを目指していく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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