“ナショチ”ヘッドコーチのガレス・ジョーンズ氏に聞く 「なぜ日本人は海外でこれだけ活躍できるのか?」
昨年は笹生優花が「全米女子オープン」、古江彩佳が「アムンディ・エビアン選手権」を制し、今年は西郷真央が「シェブロン選手権」でメジャー初制覇。ここ数年、海外で活躍する選手が飛躍的に増えている。今年3月に行われたJGAナショナルチームのオーストラリア合宿にて、ガレス・ジョーンズヘッドコーチに「どうして日本人はこれだけ活躍しているのか?」を直撃した。
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断定はできませんが、ナショナルチームでやってきた10年が海外で活躍する選手のベースになっていると私は信じています。10年前にJGA(日本プロゴルフ協会)の内田さんに呼ばれて就任したとき、日本のアマチュア選手の世界ランクを上げるということを目指してスタートしました。
就任時点では、ほとんどの選手が日本の試合で戦っていましたが、世界ランクを上げるには、海外での試合も必要になる。それが日本のアマチュア選手にとってプロになったときに力になると信じていました。
国際試合を経験すること自体に意味があったと思います。海外に出ることで、今の環境にいるだけじゃ海外の選手と戦えないことを肌で感じられる。ワールドクラスの選手になるということを目指すなら、自分たちの居心地のいい環境に居続けるのではなく、そこから離れて、居心地が悪いところにチャレンジしないといけないと分かるはずです。
私が就任してから巣立った選手のなかで、女性だとナサ(畑岡奈紗)が最初に渡米したと思います。ナサが活躍すると、日本にいる同世代の選手たちは「同じ環境にいた彼女ができるなら自分もできるんだ」という自信を持てる。
ここ数年、ナサ以外の日本の選手も、海外に挑戦し、活躍する姿を見せてくれています。この流れが、日本人が海外で活躍できている理由だと思いますね。さらに次世代の選手が、彼女らを目指して国際試合に出て、活躍することを楽しみにしています。
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