年間女王の竹田麗央が選ぶ“名手” 「ハイドローで曲がり幅が少ない」と1WとFWの2部門で名前を挙げたのは…【女子プロうまい人ランキング】
国内女子ツアーは3月から2025年シーズンがはじまり、ルーキーからベテランまで、さまざまな選手が活躍している。今季も見どころ満載だ。実際にロープ内で戦う選手たちにドライバーショットからパッティングまで、うまいと思う選手を挙げてもらった。プロが選ぶ最高の選手はいったい誰なのか。今回は昨年の年間女王の竹田麗央に聞いた。
【ドライバー部門】
小祝さくら
ドライバー部門を聞くと「ドライバーは、小祝さくらプロです」とすぐに名前が挙がった。
通算11勝の小祝は今年で27歳。22歳の竹田プロと年の差はあるが、プライベートでもとても仲がいいことで知られている。上手いと思う理由については、「すごく高いハイドローで曲がり幅も少ないので、安定しているなといつも思います」
【フェアウェイウッド&ユーティリティ部門】
小祝さくら
フェアウェイウッド&ユーティリティ部門も小祝さくらだ。ドライバーに続いて2部門連続での選出。「ドライバーと同じなんですけど、(ドローの)曲がり幅が少なくて、いつもフェアウェイキープをされているイメージなので」。ティショットで使っても、パー5の2打目で使っても、ほぼストレートの弾道で精度の高さがその理由という。
ちなみに、ドライバーとフェアウェイウッドでは打ち方は同じか否か。竹田は「違います。ドライバーはティアップをしている分、アッパー目に振るんですけど、フェアウェイウッドは地面にボールがあるので、しっかりシャロー(レベル)に打てるように意識しています」とスイングのイメージは変わるようだ。
【アイアン部門】
岩井明愛
アイアン部門は、竹田同様に今季から米ツアーに参戦している岩井ツインズの姉、明愛を挙げる。「球も高いですし、すごい(グリーンに)止まるイメージで、ピンを攻めていくのでうまいなと思います」。
岩井明愛は、昨季のドライビングディスタンスは257.36ヤードで6位とツアーでも飛ばし屋であり、パーオン率は75.8581%で2位、平均バーディ数4.2827個で3位という攻撃的なゴルフスタイル。攻めの姿勢が竹田の心に刺さっている。
【ショートゲーム部門】
古江彩佳
ショートゲーム部門は、古江彩佳。2022年から米国に主戦場を移し、24年の「アムンディ・エビアン選手権」で日本勢史上4人目の海外メジャー優勝を達成。最新の世界ランキングは7位と日本勢最上位に着けている。
今季から同じ米ツアー組となった竹田。「この間、一緒に回ったんですけど、(グリーンを外しても)ほとんど毎回、“お先”ぐらいに寄りますし、スピンとかも入れたり入れなかったりなど、打ち分けられていたので、お上手だなと思いました」。国内8勝、アメリカ2勝の技を目の当たりにした。
ちなみに日本と米国では芝質が異なるが、竹田はウェッジを工夫している。「昨年の日本ツアーでは(ウェッジの)バンス10度を使っていたのですが、米国に来て8度にしたり、今は6度にして“硬い対策”をしています。(フェースを)開きやすいので今は6度がいいなと思います」。
【バンカー部門】
山下美夢有
バンカー部門は2022年、23年と2年連続で年間女王となり、24年に竹田と女王争いを繰り広げた山下美夢有。
山下を選出した理由は、「砂の取る量とかもすごいお上手だなと思いますし、いつも寄るイメージなので、はい。うまいなと思います」。
山下は20-21年と24年にリカバリー率で1位を獲得するなど、もともとショートゲーム巧者です。しかし、サンドセーブ率を見ると22年は56位(39.4737%)、23年は22位(47.4576%)と意外な数字だったが、24年は2位(55.2239%)に躍進していた。
【パター部門】
河本結
パッティング部門は、昨季5年ぶりに復活優勝を果たした河本結。「3パットをしているイメージが全然なくて、ショートパットもそんなに外す感じもなく、2メートルとかもバーディパットも決めるので」。
24年の河本の3パット率を見ると2.2537%で8位にランクイン。入れ頃外し頃の2メートルを沈め、3パットが少なければスコアを伸ばせる。昨季の河本は34試合に出場してトップ10入りは16回(5位)をマークして年間ランキング7位。毎試合安定して好成績を残すのは、パットがカギのようだ。
女王の口から出てきた“うまい人”は、日本を代表するトップランカーばかり。米国で戦う選手も多いが、こうした選手の練習を見るだけでもいいヒントを得られそうだ。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
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