上位7人中4人が占拠…ステップが“ルーキー祭り”状態に 単独首位の23歳・水木春花「このチャンスは心から楽しむ」
<フンドーキンレディース 2日目◇16日◇臼杵カントリークラブ(大分県)◇6459ヤード・パー72>
ステップ・アップ・ツアーの今季第3戦は、ルーキーがその存在感をいかんなく発揮する大会になっている。3位タイまでの7人中、昨年のプロテスト合格組が4人。上位争いをけん引する存在になりそうだ。
そんななか、トータル5アンダーで単独トップに躍り出たのが水木春花。大阪府出身の23歳は、6回目の挑戦でプロテストを突破。そして今季2試合目で、プロ初優勝に近づいている。
「前半は耐えるゴルフでしたが、大事なパーパットがたくさん入ってくれた。後半に向けて、しっかり流れを作ることができました」という言葉通り、1つ落として折り返した後の10番でまずは負債を消すと、15番からの3連続バーディで一気に伸ばした。「最終日最終組は、楽しみと不安が半々。ただ、このチャンスは心から楽しまないと。自分のゴルフができるように」。もともと明るい性格とあって、緊張のなかでも笑顔のプレーに期待したい。
そんな水木を1打差で追うのが、2位の寺岡沙弥香。プロテストトップ合格者が、その力を見せている。「きのうに比べて風もなかったので、3アンダーくらいは出したいと思っていました」と、注文通りの「69」。メリハリのあるゴルフで、バーディも5つ奪った。不調だったパットも回復気味。「最終日は、勝っても負けても悔いなく終われるように挑みたいです」と、逆転を狙う。
そしてトータル2アンダーの3位タイには、高卒ルーキーの福田萌維と、六車日那乃がつけている。福田にとって、今週のコースは高校時代に何回も回ったことがあり、アドバンテージもある。なによりも「(宮崎・日章学園高の)先輩、菅楓華さんの活躍が目立っているので、負けられないですね」と、身近な存在が刺激になっている。「いい経験が積めるようにしたい」と、堂々と優勝争いに向かっていく。
六車は「目標を決めたら思いっきり打つ。ステップ開幕戦での反省を活かした事が、良い結果に向かってくれました」と、迷いないプレーが奏功している。前戦の「ヤンマーハナサカレディース」は19位タイ。「今シーズンの目標は、優勝する事。引き続き、一度決断したら躊躇しないで打つ事が大切になってきます」と、最終日もここまでと同じプレーを貫いていく。
先週のレギュラーツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でも、同期の中村心がプレーオフで敗れたものの2位になり、入谷響も最後まで優勝の可能性を残した。ツアーを賑わせる97期生の優勝1番乗りが、大分で誕生するのだろうか?
<ゴルフ情報ALBA Net>
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