“正体不明”マスターズオリジナルビール『Crow's Nest』ってどんな味? 松山英樹が愛するモクテルも
オーガスタで“正体不明”のビールが売られている。その名も『Crow's Nest(クロウズネスト)』。直訳すると“カラスの巣”という意味で、クラブハウス内の屋根裏部屋のことを指す。大会に出場するアマチュアが宿泊できるのがひとつの伝統で、金谷拓実が泊まった経験を持つ。
このビールは、2021年にオーガスタ初登場。オレンジピールを添えて販売されていた『ブルームーンエール』に代わって入ったばかりの新参者だが、すでにパトロン(ギャラリー)に愛されている人気商品。筆者もすでに3杯を飲んでいて、少しフルーティーなクラフトビールの味わいにハマっている。(仕事終わりに、というのをしっかり付け加えておきたい)。
クロウズネストの人気を高めているひとつの理由は、その“正体”が明かされていないこと。起源が知られておらず、製造場所も謎のまま。レモンピールを使用するベルギー産小麦のエールビールで、ブルームーンを醸造するルソン・クアーズ社が手掛けているのではないか…とウワサされているのだが、真偽は分からず。個人的には、マスターズ限定のクラフトビール、という肩書だけでもう十分なのだが…。
ほかのビールと異なり、クロウズネストはその名が印字された緑のオリジナルカップで提供される。そのビールより先にカップが売り切れてしまう、なんてこともあるとか。
会場ではほか2種類が販売されていて、ドメスティック(国内)ビールがミラー、インポート(輸入)ビールはベルギー産のステラ。ミラーはウィスコンシン州ミルウォーキーで醸造され、バドワイザー、クアーズとともに米国三大ビールブランドに挙げられる。
実は、会場にはオリジナルのカクテルも販売されている。アーメンコーナーのひとつ、13番のことを指す『アゼリア』と同じ名前が付けられたものは、レモネードをベースにグレナデンシロップ(ざくろ)、さくらんぼとレモンが添えられた、美しいピンク色のウォッカカクテル。ジンジャーエールとぶどうジュースをベースにしたモクテル『トランスフュージョン』もオーガスタで人気を博している。松山英樹もトランスフュージョンが好きなようで、今大会のラウンド後に飲む姿もあった。
ともにクラブハウス前のバーカウンターで、アルコール入りは7ドル、ノンアルコールは3ドルで販売されているのだが、このエリアは限られた人しか入ることができず、一般のパトロンは立ち入り禁止。筆者はメディアパスで入ることが許され、飲むことができたのだが、コース内を持ち歩くのはパトロンになんだか申し訳ない。
しかし、これらのカクテルの作り方は、オーガスタから正式に公開されている。自宅で作って、マスターズ気分を味わってみるのもいかがだろうか?(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。