チャンスにつけ続けて『68』 松山英樹は上位で週末へ「気持ちをフラットにして」
<マスターズ 2日目◇11日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7555ヤード・パー72>
38位から出た松山英樹は2日目に1イーグル・4バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル3アンダーで上位に浮上し、「いいプレーだったと思う」と及第点を与えた。
序盤から見せ場を作った。2番パー5では、残り246ヤードからピンをかすめるスーパーショットを披露。2オンイーグルを奪い、「いいスタートを切れたので、気持ち的にラクになりました」と流れに乗った。さらに6番と10番では3メートル前後のチャンスを沈めてバーディを追加。初日にダブルボギーを喫した13番パー5でも2オンに成功し、バーディでリベンジを果たした。
ただ、この日喫した2つのボギーは、ともに3パットによるもの。3番パー3では段上から2メートルと寄せきれず、パーパットがカップに蹴られて顔を覆った。15番パー5では10メートルから3打を要した。昨夜の雨による影響については、「スピードはこの風なので、あまり変わらない感じ。ソフトになっていて攻めやすかったのはある」と話した。
「終わったことなので」とプレーについて多くは語らなかったが、スタッツからはショットの好調ぶりがうかがえる。フェアウェイを外したのはわずか1度で、パーオン率は88.89%(16/18)。ともに初日を上回った。課題はパッティング。2日目の32パットから改善できれば、決勝ラウンドでのビッグスコアも期待できる。
「きょうみたいにいいショットを打って、チャンスにつけ続けて、パッティング次第というところにできたら。気持ちをフラットにして(笑)、トップとの差を少しでも縮められるようにしたい」。2021年に大会初優勝を果たした際には、3日目にオーガスタ自己ベスト「65」で首位に立った。あの猛チャージを再現し、グリーンジャケットに近づきたい。(文・笠井あかり)
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