弁護士YouTuber、広末涼子めぐる警察の対応を批判 取り調べ状況の垂れ流し&違法な別件逮捕勾留の問題も
4月11日、弁護士YouTuberの「高橋裕樹」(登録者数9万人)が「【広末涼子さん10日も勾留されるワケとは?】自宅のガサ入れと薬物検査の持つ意味を弁護士解説」と題する動画を公開しました。
マスコミに対し「本当にそういった報道が正しい報道なんでしょうか?」と苦言
今月7日、俳優の広末涼子は高速道路を運転中に追突事故を起こして病院に搬送されました。しかし、搬送先の病院で看護師の足を複数回蹴るなどして軽傷を負わせたとして、傷害の容疑で8日に逮捕されました。
動画で高橋弁護士は、広末の事件当時や病院、取り調べでの言動がニュースで人形やCGを用いて「面白おかしく」取り上げられていることに「本当にそういった報道が正しい報道なんでしょうか?」「それってなんのためにやってるんですかね」と疑問を投げかけます。広末は薬物検査で違法薬物の反応は出ていないにもかかわらず、あたかも違法薬物を使用しているかのような報道の仕方に苦言を呈します。そして、「垂れ流してる側もタチ悪い」と取り調べ時の状況を漏らしている警察もあわせて批判する高橋弁護士。これまで取り調べのもようを開示する姿勢がなかったことを指摘したうえで、「著名人が逮捕されたらこの情報を垂れ流すんかい」「そこを垂れ流すなら全ての取り調べの状況を開示しろと(思います)」と語気を強めます。
「違法な別件逮捕勾留の問題」を指摘
また、10日に広末の身柄の勾留が決定されたことにも、「著名人でしょ、逃げようがないし暴行の事実認めてるんだったら勾留されずに釈放されるだろうな」と考えていたため驚いたという高橋弁護士。そして、同じタイミングで危険運転致死傷罪で広末が自宅の家宅捜索を受けているため、こちらの捜査のために勾留されているのではないかと推測します。薬物検査では違法薬物の反応は出なかったものの、睡眠導入剤など運転前に飲んではいけないとされる薬物を服用していた疑いがあり、捜査のために家宅捜索をしているのではと高橋弁護士は語ります。この状況について、「違法な別件逮捕勾留の問題という法律上の結構重大な問題になります」と法律上の問題点を指摘。傷害の容疑での勾留期間を使って危険運転致死傷罪の捜査をし、勾留期限後に危険運転致死傷罪で再逮捕して再び勾留することで証拠を揃え、傷害容疑と合わせて起訴することを考えているのではないかと述べています。
コメント欄には「警察やマスコミの言動に対するモヤモヤ感が、専門家が判断してもオカシイ事だということだと認識できるようになりました」「取り調べの情報が漏れるのはおかしいなと自分も思ってました」「テレビ報道も警察のリークも異常だと思います」といった声が寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。