『機動戦士ガンダム』放映開始から46年、いまだ色褪せない魅力
1979年4月7日のテレビ放映開始から46年をむかえた『機動戦士ガンダム』。
テレビ放映終了後に制作された劇場版三部作や数々の続編のみならず、世界観を異にする派生作品(それぞれに根強いファンがいる)も多数作られており、もはや「シリーズ」どころか「ジャンル」と呼べるほどのビッグタイトルだ。
明日4月8日からは、最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) 』のテレビ放映ならびに配信も開始される。(TVアニメ公式サイト)
1月17日に公開された劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は、66日間(1月17日~3月23日)で興行収入32.9億円、観客動員200万人を超える大ヒットとなったが、この作品で初代『機動戦士ガンダム』に興味を持った新規層による“ファーストガンダム”再評価も広まっており、SNSでは「ファーストガンダム特需」という言葉も生まれている。
半世紀近くもの長きにわたり、世代を超えて人々を魅了し続ける“ファーストガンダム”。その制作過程において、富野由悠季(当時・喜幸)総監督が何を考え、どのように取り組んでいったのか。富野監督の当時の発言ならびに執筆された文章をとりまとめた『ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』が、長らくの絶版状態を経て昨年11月5日に電子書籍として復活をとげているので、その一部を抜粋して紹介しよう。
■第一章 ガンボーイ企画メモ より
富野監督直筆の企画・設定メモを収録している。「ニュータイプ」という概念の原型が非常に早い段階で登場していることに改めて驚かされる。
■第二章 テレビ版と音楽と より
企画メモから温められていた「ニュータイプ」。ランバ・ラルはそこへ至る伏線として配置されたキャラクターだった。
■第三章 映画版への志 より
「哀 戦士」という言葉が生まれた瞬間。富野監督が生み出し、定着した造語は非常に多い。
本書にはまだまだ多くの興味深い証言が掲載されている。緻密な世界観や多彩なキャラクター、物語がどのようにして産み出されたのか、ぜひ今こそ確認して欲しい。
電子書籍『ガンダムの現場から 富野由悠季発言集』
出版社:キネマ旬報社
著者:富野由悠季 編者:氷川竜介/藤津亮太
発売日:2024/11/5
電子書籍:276ページ
ISBN:978-4-87376-537-2
税込価格:1,980円
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©創通・サンライズ/©Yoshiyuki Tomino 2000
記事提供元:キネマ旬報WEB
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