河本結はこんなもんじゃない? 2戦連続トップ3も勝利にどん欲「満足していない自分がいます」
<ヤマハレディースオープン葛城 3日目◇5日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>
年間女王の有力候補・河本結が、やはり順位を上げてきた。7バーディ・2ボギーの「67」をマークし、31位から11位に浮上。首位と5打差で最終日を迎える。
3番でバーディを先行させると、5番、9番でもスコアを伸ばした。後半は13番から3連続バーディを決め、リーダーボードを一気に駆け上がる。しかし、16番でティショットを右に曲げると、2打目はフェアウェイに出すだけとなり、3オン2パットのボギー。17番ではバウンスバックに成功したものの、最終18番ではセカンドショットがバックスピンで戻りすぎ、3パットのボギーとなった。
上がり3ホールだけを見れば悔しい内容だったが、ラウンド後の表情は明るかった。「もったいないですけど、いいショット、いいパットを打てました」。内容は悲観すべきものではなく、全体を見れば納得のラウンドだったと振り返る。
今季はショットの感触がいまひとつだったが、この日は朝の練習でトレーナーと確認した姿勢の意識が功を奏した。「背中が丸まっていたので、胸を張るように意識しました」。疲労がたまると姿勢が崩れる傾向があり、この日はそこを意識。ショットの精度だけでなく、姿勢を正して歩くことで自然と自信も湧いてきたという。
リーダーボード上位には、首位に穴井詩、2位に藤田さいき、3位タイには全美貞(韓国)といったベテラン勢が並ぶ。一方で、ルーキーの入谷響や19歳の菅楓華など若手も優勝争いに名を連ねている。
26歳となった河本も、今や中堅の域に差しかかっている。「ベテランのプロは長年培ってきた技術を発揮してきますし、若手の子たちはどんなときでもピンを狙ってくる。(自分は)両方の気持ちを持ちながらプレーしている感覚です」。ベテランと若手の中間層として、“いいとこ取り”の中堅を目指している。「若い子が出てくると、見ていて楽しいし、学ぶこともあります。自分も『プロとして長くやってきたんだな、年を取ったな』と感じます」と、しみじみ語った。
そんな“中堅”河本は、開幕戦を15位で終えた後、第2戦・第3戦ではともに3位と着実に成績を残している。年間女王を目指す中で、ここまでのパフォーマンスをどう見ているのか。「勝てていない。満足していない自分がいます。一日一日をゴルフに費やして、無駄なくゴルフのために生きている。その気持ちは誰にも負けないと思っています」。周囲から見れば上々のスタートにも思えるが、勝利を渇望する河本の視線はもっと先を見据えている。
今大会には、並々ならぬ想いを抱いて臨んでいる。「先週、祖父が亡くなったんです」と打ち明け、続けてこう語った。「小さい頃から一番応援してくれている存在だった。じいちゃんに届けるために、今年一年は死ぬ気でやろうと弟と話しています」。
来週には弟・力が出場する国内男子ツアー開幕戦を迎える。まずは姉として、亡き祖父に良い報告を届けたい。(文・齊藤啓介)
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