初優勝を目指した首位スタートの菅楓華はまさかの「73」で6位 「バーディを取れないと優勝できない」
<アクサレディス 最終組◇30日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
菅楓華にとって最終日は“鬼門”となりつつある。ツアー史上初の開幕から3試合連続での最終日最終組から初Vを目指したが、バーディは4メートルを沈めた7番の1つだけ。首位タイから出たが、2番でボギーが先行し、勝負どころのバックナインも11番でボギーを叩き、早々に脱落した優勝争いに戻ってくることはなかった。
「前半はチャンスがあったけど、決め切れずでした。後半はショットがつかなくなって、ロングパットが多くなった。しっかりタッチを合わせてパーでしのいで、大きく崩れなかったのは良かったかなと思います」
「66」をマークした2日目の勢いは影を潜め、1バーディ・2ボギーの「73」。「8番で1.5メートルのバーディパットを外したのが残念です。あれで流れに乗れませんでした」とまさかのオーバーパーで首位から滑り落ちた。
単独首位から出た開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」の最終日は「71」とバーディ合戦に乗り遅れ、優勝に1打届かなかった。2戦目の「Vポイント×SMBCレディス」はパープレーの「72」で2戦連続の2位に終わった。勝てない理由は明白。「バーディを取れないと優勝できないのは分かっているけど、うまくいかないのがゴルフなので…」。自分に何が必要なのかも分かっているから、余計に悔しさも募ってしまう。
それでも、3戦連続でトップ10入りは一人だけ。メルセデス・ランキングは2位につけている。「うまくいかなくても、そこから崩れないようにしていくことも大事。次からも優勝争いできるようにしていきたい」。地元での栄冠には届かなかったが、南国宮崎で生まれ育った19歳の表情に曇りはない。苦い経験もすべては勉強。満開の花を咲かせるための肥やしとなる。(文・臼杵孝志)
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