先週はレジストミスで欠場「呆然でした」 内田ことこはプロ5年目での“初V手続き”に抜かりなし
<アクサレディス 2日目◇29日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6538ヤード・パー72>
プロ5年目の内田ことこが、大幅赤字を即回収すべく優勝争いに入ってきた。イーブンパーの35位から出ると、5バーディ・1ボギーの「68」と伸ばし、トータル4アンダーで6位タイまで浮上。「初日はパットのタッチが合っていなかったけど、しっかり修正できた。きょうはすごくよかったです」と声を弾ませた。
今週は頑張らないといけない理由がある。昨季はメルセデス・ランキング50位(シードが確定する大王製紙エリエールレディス終了時)で辛うじてシードを守り、今季開幕戦は52位で終えた。「今年は余裕を持ってシードを取りたい。早めに結果を残したい」と気合を入れた先週の第2戦「Vポイント✕SMBCレディス」だったのだが、無念の欠場。千葉の開催コースで練習ラウンドまで行ったが、スタートリストに内田の名前はなかった。
「やっちゃいました。うっかり忘れてしまって…。呆然でしたね」
大会初日の前日午後5時に締め切られる出場登録の最終受け付けとなるレジストレーションを失念する痛恨の大ポカ。練習を終えて、ホテルでくつろいでいたときに携帯電話にマネージャーから連絡があったが、時すでに遅しだった。「電話があったのは締め切りの20分前くらい。慌ててコースに戻ったけど、2分遅れでした」。JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の担当者に「なんとかお願いします」と懇願したが、なんともなるはずもない。「そうですよね。私、結構うっかりミスが多いんです。お願いしていたキャディさんには迷惑かけてしまった」と猛省するしかなかった。
今週は火曜日に宮崎入り。コースに来ると、その足でレジストレーションを済ませた。「これからは毎試合、絶対にこれを続けます」と心に固く誓ったという。
最終日最終組を初めて回った昨年の「宮里藍 サントリーレディス」以来となる優勝争い。この時は単独首位で出て、3打差の3位に終わった。今回は2打差を追いかける立場。「優勝はそこまで意識していないけど、先週はホテル代とかいろいろお金もかかった。取り戻さないといけないんで」。ひさしぶりの好機到来。「いい緊張感を持って回りたい」と、抜かりなく初Vへの最終手続きは済ませた。(文・臼杵孝志)
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