JR東日本のアプリが多すぎる問題! 主要6アプリの機能と違いを整理してみた
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JR東日本グループには「モバイルSuica」「えきねっと」「JRE POINT」など、数多くのアプリが用意されていて、結局、どのアプリで何ができるのかよく分かりませんよね。そこで今回は、JR東日本グループの主な6つのアプリをどのように使えば...
イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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JR東日本グループには「モバイルSuica」「えきねっと」「JRE POINT」など、数多くのアプリが用意されていて、結局、どのアプリで何ができるのかよく分かりませんよね。そこで今回は、JR東日本グループの主な6つのアプリをどのように使えばいいかまとめて解説しましょう。
JR東日本グループのアプリが多すぎる!
JR東日本グループには、目的ごとにさまざまなアプリが用意されています。JR東日本公式だけで主なアプリは6つあるほか、グループ関連アプリを含めると10以上になります。
これでは、どのアプリで何ができるのか分からなくなってしまいますよね。もちろん、すべてのアプリをインストールするとスマホのストレージも圧迫します。
そこで、今回はJR東日本グループが提供している主なアプリの機能と注意点を紹介しますので、自分に必要なアプリがどれなのか確認しておきましょう。
●JR東日本「公式スマートフォンアプリ一覧」は→こちら
JR東日本の公式アプリだけで6つありますが、グループ全体では10以上あります(写真はJR東日本公式サイトより引用)
■今回紹介するJR東日本グループの主要アプリ
【1】モバイルSuicaアプリ
【2】えきねっとチケットレスアプリ
【3】JR東日本アプリ
【4】JRE POINTアプリ
【5】NewDaysアプリ
【6】JRE WALLETアプリ
【1】モバイルSuicaアプリ
JR東日本のアプリの代表格が「モバイルSuica」。言うまでもなく交通系ICカード「Suica」をスマホで利用するためのものです。
モバイルSuicaの機能としては、Suicaへのチャージや定期券の購入、Suicaグリーン券、おトクなきっぷなどを購入&使用することができます。
とくにオートチャージ機能が優秀で、この設定を行えば残高をこまめにチャージする必要はありません。
●モバイルSuica(公式)は→こちら
ただし、モバイルSuicaで購入できるおトクなきっぷはごく一部だけで、ほかはブラウザ版えきねっとからしか購入できません。もう少し種類が増えるといいのですが……。
スマホがSuicaとして利用できるだけでも便利なんですが、おトクなきっぷがたった5種類というのは少なすぎますよね。もう少し対応してほしいところです
また、JRE POINTからモバイルSuicaと連携することはできますが、モバイルSuicaからJRE POINTは連携できません。
そのため、JRE POINTでSuicaグリーン券を購入するためには、毎回JRE POINTアプリから操作する必要があります。これは面倒なので、モバイルSuicaからJRE POINTを直接使えるように連携してほしいところですね。
なお、Android用アプリの名称は「モバイルSuica」ですが、iPhone用アプリの名称は「Suica」となっています。
Suicaグリーン券の購入時に、JRE POINTでの決済を追加してほしいところ。毎回JRE POINTから申し込み、モバイルSuicaで受け取り、区間指定するのって少し面倒ですよね
■モバイルSuicaアプリの特徴
【便利な機能】
・スマホにSuica機能を搭載できる
・定期券、一部のおトクなきっぷ、Suicaグリーン券が購入できる
【デメリット】
・モバイルSuicaからJRE POINTが直接使えない
・購入できるおトクなきっぷが少ない
【2】えきねっとチケットレスアプリ
「えきねっとチケットレスアプリ」は、スマホから手軽に新幹線、特急券、企画きっぷなどが購入できるJR東日本のアプリ。
しかも、購入したきっぷはSuicaと連携できるため、チケットレスで特急や新幹線に乗ることができるんですよ。
また、JRE POINTとも連携しているため、ポイントが貯まっているなら、きっぷを予約する際に座席のアップグレードをすることも可能となっています。
ただし、アプリ版ではチケットレスに対応したきっぷしか購入することができません。そのため、きっぷの受取が必要な東海道新幹線などは、ブラウザ版えきねっとからしか申し込みができないのが残念ですね。
●えきねっとチケットレスアプリ(公式)は→こちら
えきねっとチケットレスアプリでは新幹線のきっぷが買えますが、チケットレス商品専用のアプリなので、そもそも購入できるきっぷが少ないのがイマイチです
■えきねっとチケットレスアプリの特徴
【便利な機能】
・チケットレスに対応したきっぷが買える
・Suicaと連携してチケットレスで使える
・JRE POINTで座席のアップグレードが可能
【デメリット】
・チケットレスに対応していないきっぷはブラウザ版でしか買えない
【3】JR東日本アプリ
JR東日本の「JR東日本アプリ」は、経路検索や運行情報がリアルタイムで更新される経路案内アプリ。
とくに「列車走行位置」では、リアルタイムで遅れている列車や乗りたい列車が、今どこにいるのか確認できるのが非常に便利です。
リアルタイムで更新される「列車走行位置」は、現在どこに列車がいるのか一目瞭然(左写真)。列車をタップすることで、混雑情報や到着駅時刻などを確認できるのが超便利です(右写真)
また、駅のさまざまな情報もリアルタイムで更新されますが、とくに便利なのが「コインロッカー」の使用状況を確認できること。
これなら、広大なJR東京駅やJR新宿駅などでは、駅到着後に空いているコインロッカーをすぐに見つけて荷物を預けることができるでしょう。
●JR東日本アプリ(公式)は→こちら
(1)「駅情報」をタップし、(2)知りたい駅を検索。(3)「コインロッカー」を選択すれば、現在の利用状況が表示されます。(4)空いているロッカーをタップすると(左写真)、写真付きで詳細な場所が確認できます(右写真)
さらに、JR東日本アプリでは自社で行っているサービスが一覧でまとめてチェックできます。実は、このようにJR東日本のサービスがまとめられているWebサイトはほかになく、“こんなサービスがあったのか!”と再認識できるので一見の価値アリ。
ただし、リアルタイムで情報が更新されるため、どうしてもアプリの動作は遅くなりがち。とくに、操作中にアプリが落ちたりするので、たまにイラッとすることもあります。
JR東日本アプリの「もっと見る」を開くと、JR東日本グループのサービス一覧を確認することができます。意外と知らないサービスがあるかもしれませんね
■JR東日本アプリの特徴
【便利な機能】
・列車の運行状況がリアルタイムで分かる
・コインロッカーの使用状況がリアルタイムで把握できる
・JR東日本のサービスが一覧でまとめられている
【デメリット】
・動作が重い
【4】JRE POINTアプリ
JR東日本グループが運営しているポイントサービス「JRE POINT」のアプリ。自分のポイント数やステージが確認できるほか、アプリからポイントを利用することができます。
また、提携ショップでバーコードを提示することで、JRE POINTを貯めたり支払いに使うことも可能ですよ。
JRE POINTアプリでは、現在のポイント数やステージが確認できます。また、画面下のバーコードをタップすれば(左写真)、保有ポイントを貯めたり使うことができます(右写真)
このアプリが便利なのは「鉄道乗車回数達成状況」が確認できるところ。JRE POINTでは、「リピートポイントサービス」という同一運賃区間を1カ月以内に10回利用することで、1回分の運賃がポイント還元されます。
しかし、JR東日本の路線を頻繁に利用していると、自分ではリピートポイントサービスの達成状況が分からなくなる場合もあるので、このアプリで確認できるのが非常に便利なんです。
リピートポイントを確認する手順
まず、JRE POINTアプリのホーム画面左上の「メニュー」をタップ(左写真)。次に、「鉄道乗車回数達成状況」を選択します(右写真) すると、現在の達成状況が確認できます。月末に確認して、あと1回で達成できるなら、途中下車してポイント還元を受けるのもアリですね!
なお、「JRE POINT」アプリの不便な点としては、アプリ上から登録しているSuicaを削除できないこと。WebブラウザでJRE POINT公式サイトにアクセスし、マイページから削除するしかないのはけっこう面倒ですよね。
●JRE POINTアプリ(公式)は→こちら
■JRE POINTアプリの特徴
【便利な機能】
・現在のポイント数やステージが確認できる
・リピートポイントサービスやキャンペーンの達成状況が確認できる
・JRE POINTをほかの商品に交換できる
・キャンペーンの申し込みができる
【デメリット】
・アプリ上では登録したSuicaを削除できない
【5】NewDaysアプリ
JR東日本の子会社JR東日本クロスステーションが運営する駅チカ・駅ナカコンビニの「NewDays」にも専用アプリがあります。
NewDaysアプリにユーザー登録することで、おトクなクーポンが配布されるのですが、それ以外にもJRE POINTで割引商品とおトクに交換できたり、SuicaやPASMOを登録することで特別な景品やクーポンがもらえるのです。
また、JRE POINTでNewDaysアプリのキャンペーンが実施されたりするので、通勤途中によくNewDaysを利用するなら入れておいた方がいいでしょう。
注意したいのは、スタンプを集めるのに連携できる交通系ICカードは1枚だけとなっている点。たとえば、モバイルSuicaやSuica搭載ビューカード、モバイルPASMOなど使い分けをしている人には、少し使いにくいかもしれませんね。
●NewDaysアプリ(公式)は→こちら
NewDaysアプリではお得なクーポンがもらえます(左写真)。ただし、登録できるSuica・PASMOは1枚だけです(右写真)。JRE POINTのように複数枚のSuicaやPASMOが登録できるといいんですが……
■NewDaysアプリの特徴
【便利な機能】
・お得なクーポンがもらえる
・JRE POINTでお得に商品がもらえる
【デメリット】
・登録できる交通系ICカードは1枚だけ
【6】JRE WALLETアプリ
JR東日本が提供する「JRE WALLET」は、クーポンなどの資産を一元管理したり、友だちとシェアできるアプリです。
モバイルSuicaとJRE WALLETを連携させることで、Suicaの利用履歴に基づいたクーポンが届きますし、今後はほかのアプリとも連携できるようになるとのこと。
友だちにクーポンを送ることもできるので、仲間内で活用するといいでしょう。
ただし、JRE WALLETアプリは始まったばかりのサービスなので、現状では連携しているサービスが少ないのがネック。サービスが充実してきたら、もっと便利に使えるかもしれませんね。
●JRE WALLET(公式)は→こちら
画面下の「アイテム」を選択すると(左写真)、クーポンをチェックすることができますが、まだ数が少なくお得感は少めです(右写真)
■JRE WALLETアプリの特徴
【便利な機能】
・ほかのアプリとJRE WALLETを連携させクーポンやサービスが受けられる
・受け取ったクーポンを友だちとシェアできる
【デメリット】
・現状では使えるサービスが少ない
JR東日本はユーザーIDを「JRE ID」に統合する予定!
ここまで、JR東日本グループのアプリをたくさん紹介してきましたが、アプリごとにいちいちユーザー登録するのがけっこう面倒くさいですよね。
実は、2024年12月にJR東日本から「JRE ID」という新たなサービスが発表されました。これによって、これまでバラバラだったJR東日本グループのサービスを、統合ID「JRE ID」だけでシームレスに利用できるようになるそうです。
●JRE ID(公式)は→こちら
「JRE ID」では、これまでバラバラだったJR東日本のサービスを、統合IDでシームレスに利用できます(画像はJR東日本公式サイトより引用)
JRE IDへの切り替えのタイミングはサービスごとに異なっており、25年3月11日現在で対応しているのは「モバイルSuica」「Ringo Pass」「Tabi-CONNECT」「TipSmile」の4つのサービスとなっています。
今後、「JRE MALL」「えきねっと」「JR東日本アプリ」「JRE POINT」なども、JRE IDに切り替わるとのことなので、もっと利便性が高くなりそうですね。
今後、「JRE MALL」「えきねっと」「JR東日本アプリ」「JRE POINT」などが、少しずつJRE IDに切り替わる予定です(画像はJR東日本公式サイトより引用)
まとめ
いかがでしょうか? 今回はJR東日本グループのアプリを紹介しましたが、かなりの数があってややこしいですよね。
アプリごとに機能を細分化しているため、仕方ない部分はあると思いますが、ユーザーとしてはアプリが多すぎて面倒ですし、ちょっと使いにくい部分もあります。
とくに、モバイルSuicaとJRE POINTの連携不足や、えきねっとチケットレスアプリに対応しているきっぷの少なさには、不満を感じている人も多いでしょう。
今後は、JRE IDに統合されるので登録のハードルは下がると思いますが、もう少しアプリの機能を統合して数をもっと絞ってもらえると助かりますね。
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。