中古スマホを購入するときに、ここだけは気を付けたいポイント7選
スマホを乗り換えるときに中古を検討している人は多いでしょう。でも、中古スマホって本当に大丈夫なんでしょうか? 誰だって購入してから後悔したくはないはずです。そこで、今回は中古スマホを購入するときに、キズや付属品などの基本以外で必ずチェックしたいポイントを7つ紹介します。
【1】バッテリーの最大容量を確認する
中古スマホを購入するときに、必ずチェックしたいのがバッテリーの最大容量です。皆さんもご存じのとおり、スマホのバッテリーは2~3年も使用すると充電できる最大容量が新品のときの70~80%に低下してしまいます。
たとえば、iPhoneではバッテリーの最大容量が80%を下回ったら交換することが推奨されていますが、Apple Storeでバッテリー交換をお願いすると、iPhone 14シリーズは1万5,800円、iPhone X~13シリーズは1万4,500円ほどかかるんですね。
せっかく中古を安く購入しても、すぐにバッテリーを交換する羽目にことになると、結局は高くついてしまうこともあるので、できるだけバッテリーの状態がいいものを選ぶようにしましょう。
ただし、バッテリー交換費用も含めても安いなら、逆にお買い得になることもあります。スマホはバッテリーを交換すれば、新品のようにキビキビ動く可能性が高いので、しっかりトータル費用を計算してみましょう。

【2】アクティベーションロックがかかっていないか確認する
iPhoneには「アクティベーションロック」という機能があります。
これは、iPhoneを紛失したり盗まれたりした場合、第三者に勝手に使われないように保護する仕組みなんですね。ちなみに、アクティベーションロックは、デバイスで「探す」をオンにすると自動的に有効になりますよ。
また、似たような機能としてdocomoでは独自に「おまかせロック」というサービスが用意されています。
さすがに、この状態のものがショップで販売されることはないでしょうが、フリマアプリの個人売買では、ないとは言い切れませんので注意しましょう。

【3】初心者は避けたいネットワーク利用制限(赤ロム)されたスマホ
中古スマホ販売店には、いわゆる「赤ロム」のスマホも売られています。これは、分割払いが滞ったり不正契約が発覚したとき、キャリアがネットワーク利用制限をかけること。
赤ロムは、同じモデルでも少し安く販売されています。もちろん、最初は普通に使えるのですが、ある日突然使えなくなるリスクがあるんですね。そのため、初心者は手を出さないほうが無難でしょう。
もちろん、きちんとしたショップなら「赤ロム保証」があり、そのような事態になったときは返金や交換対応をしてもらえますが、メインスマホで一時的にでも電話が使えなくなるのは困るので、サブ機としての購入ならアリでしょう。


ちなみに、ネットワーク制限されているかどうかは、各キャリアの公式サイトで端末の「IMEI番号」で調べることができますよ。
iPhoneでIMEI番号を確認する手順


AndroidスマホでIMEI番号を確認する手順

【4】キャリアの対応バンドには注意が必要
スマホで使われている電波の周波数帯(バンド)は、キャリアごとで大きく異なっていることはご存じでしょうか?
そのため、現在SIM契約しているキャリアと異なるキャリアで販売された中古スマホを購入すると、電波がつながりにくくなってしまう恐れがあります。
もちろん、スマホは複数のバンドに対応しているので、まったくつながらない事態はほとんどないでしょうが、特定のバンドが利用できないためにつながりにくくなることがあるんですね。
とはいえ、iPhoneは日本のキャリアのバンドに広く対応していますので、さほど気にしなくてもいいと思いますが、Androidスマホは多少注意が必要です。
周波数帯のことがよく分からない人がAndroidスマホを購入するときは、SIM契約しているキャリアと同じキャリアで販売されたスマホか、メーカーが直接販売する「SIMフリー」モデルを購入するほうがいいでしょう。
●ドコモ「対応周波数帯」は→こちら(PFD)
●ソフトバンク「SIMロックが解除可能な機種及びSIMフリー機種の周波数帯一覧」は→こちら(PDF)
●au「au携帯電話などの周波数帯一覧」は→こちら

【5】2021年10月以前のスマホはSIMロックの有無を確認
以前、日本のキャリアで販売されたスマホは、ほかのキャリアのSIMが利用できないように「SIMロック」がかけられていました。そのため、たとえば、auで購入したスマホはドコモのSIMを挿しても使えなかったんですね。
しかし、2021年10月1日以降に発売されたスマホは原則SIMロックが廃止されています。これがいわゆる「SIMフリー」と呼ばれるものです。
今から中古を購入するのに、2021年製のスマホはあまりオススメできませんが、SIMロックが解除されていない中古スマホは注意したほうがいいでしょう。
とはいえ、ドコモ回線を利用する格安SIMで使うなら、SIMロックされていてもドコモで販売されたスマホであればそのまま使えますし、自分でSIMロック解除する方法もあります。
そのあたりの事情がよく分からない人は、SIMロックされたスマホではなく、やはり「SIMフリー」「SIMロック解除済」スマホを購入したほうが無難ですよ。

【6】中古スマホはしっかりしたショップ選びが重要!
中古スマホを購入するときはショップ選びも重要です。中古スマホを販売するショップとしては、「イオシス」「じゃんぱら」「ソフマップ」「ゲオモバイル」「Back Market(バックマーケット)」あたりが有名ですね。
このようなショップにはしっかりした保証もありますので、比較的安心して購入できるでしょう。
もちろん、中古スマホは個体ごとにコンディションが異なりますので、バッテリーの消耗具合、キズ、ボタンの不具合、USB端子の不具合などはしっかりチェックしたほうがいいでしょう。
ちなみに、じゃんぱらではバッテリーの最大容量が明記されていますし、キズの具合も写真で確認できますので、比較的購入しやすいでしょう。

また、Back Marketは全国のショップで整備されたスマホを販売しており、1年保証、30日間の返品保証があります。また、バッテリーは80%以上のものしか販売しないことになっていますし、新品バッテリーへの交換も依頼できます。

なお、中古スマホは「メルカリ」や「Yahoo!オークション」でも出品が多く、まれに掘り出し物が出ることもありますが、人気モデルは落札額が中古ショップと変わらないこともあります。
もちろん、個人売買なのであとで不具合が発覚しても保証はありません。安い中古スマホには安いなりの理由があるはずなので、初心者がフリマアプリで安易に中古スマホを購入するのはあまりオススメしません。
●イオシス(公式)は→こちら
●じゃんぱら(公式)は→こちら
●Back Market(公式)は→こちら
●ゲオモバイル(公式)は→こちら
●ソフマップ(公式)は→こちら
【7】初心者はキャリアの中古スマホという手も!
「中古スマホは怖い、やはり保証がしっかりしたものを買いたい!」という人もいるでしょう。そのような場合は、大手キャリアが販売している「認定中古品(Certified)」を狙うのもアリです。
認定中古品は、各キャリアの厳しい検査をクリアしており、バッテリー最大容量は80%以上、SIMロック解除済み(または解除可能)。もちろん、キャリアの保証も受けられるのでかなり安心できます。
ただし、その分価格はやや高めになりますが、それが保証料だと考えれば納得できるかもしれませんね。
●ドコモ「docomo Certified」は→こちら
●ソフトバンク「SoftBank Certified」は→こちら
●au「au Certified」は→こちら

まとめ
いかがでしょうか? 中古スマホの魅力は何といっても“値段が安い”ことですが、購入する前にいくつかチェックすべきポイントがありますので、しっかり覚えておきましょう。
どうしても、中古スマホの購入に不安がある人には、やや割高になっても大手キャリアの認定中古品がオススメです。安心を取るか値段を取るかは、じっくり考えてみましょう。
なお、この記事ではiOS 18.3.1のiPhone 13 Pro MaxとAndroid 13.0.0.0のAQUOS R6を使用しています。機種によっては設定画面が異なる場合があります。
※文中の価格はすべて消費税込みです。
※本文の内容は2025年3月時点のものです。今後状況が変わる場合もあります。
記事提供元:スマホライフPLUS
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