SNSで急増する国際ロマンス詐欺! 半数近くが好意を抱き、約4割が金銭要求に遭遇
ネット上で出会い、恋愛感情や親近感を抱かせてから金銭をだまし取るロマンス詐欺が話題となっているが、近年、外国人からメッセージが届き被害に発展する「国際ロマンス詐欺」が増えているようだ。Whoscallが実施した「国際ロマンス詐欺に関する調査」の結果から、その実情を見てみよう。
知らないフォローは警戒するも、DMは4人に1人が返信


電話・ネット詐欺対策アプリを展開するWhoscallは、2025年1月28日~30日の間に、SNSを利用したことがある20~70代の男女16,384名、SNSで知らない人とやり取りをしたことがある20~70代の男女600名を対象に、「国際ロマンス詐欺に関する調査」を実施した。
「SNSで知らない外国人からフォローや友達申請されたことがあるか」という質問には、約4割が「ある」と回答。対応法としては、「特に何もしない・無視する」が55%と最も多く、「絶対にブロックする」(23%)、「相手のアカウントの内容を確認して、フォローを返したり友達申請を承認する」(18%)、「絶対にフォローを返したり、友達申請を承認する」(3%)などが見られた。この結果から、過半数が反応しない、絶対にブロックするなど、知らない人からのアプローチには注意を払っていることが分かった。


続いて、SNSで知らない外国人からDMが届いたことがあるかを調査。その結果、約3割の人にDMが届いており、そのうちの25%が「返信したことがある」と回答。注意を払いつつも、DMには4人に1人がアクションを起こしていることが明らかになった。
知らない外国人とのやり取りは「何となく」

SNSで知らない外国人とやり取りをしたことがある男女600人を対象に「なぜやり取りを続けたのか?」と尋ねると、最多の理由は「何となく」で28%。2位の「暇だったから」21%を合わせると、約半数が意味もなくやり取りを続けていたことが判明。一方、「プロフィールの内容に惹かれたから」12%、「相手が自分に好意を持っていたから」11%など、何かしらの気持ちがあってやり取りを続けていた人も一定数いることが分かった。

ではやり取りを続けるうちに好意が芽生えることはあるのか? この質問には、43%の人が「ある」と回答。

「相手を不審に思ったことがあるか」の質問には約9割が「ある」と答えていることから、不審に思いつつもやり取りを続けているうちに、好意を持ってしまう可能性があるようだ。


やり取りを続けていた人の中で、金銭を要求された人は約4割。「貧しく生活費に困っている」(13%)、「渡航費」(10%)といった理由で金銭を求められたようだが、「特に理由なく金銭を要求された」15%という声も。やり取りの流れの中で何気なく要求される場合も、少なからずあることが伺える。驚くべき点は、金銭を要求され実際に支払った人が約半数いるということ。支払った金額は、最多が「1万円以上5万円未満」、次いで「1,000円以上5,000円未満」、「1,000円未満」だった。
やり取りを続けた理由に、「プロフィールの内容に惹かれたから」が上位に挙がったが、最近は生成AIにより、容易に他人になりすました画像やプロフィールを作成することが可能だ。メッセージが送られてきた相手が魅力的であったとしても、しょせん一度も会ったことのない「知らない外国人」。いったん冷静になり注意を払うことが必要だ。
出典:【Whoscall 株式会社】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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