出場資格は? 若手女子ゴルファー登竜門『マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー』を解説
マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下マイネク)は「将来有望な若手女子ゴルファーに真剣勝負の機会を提供して大きく羽ばたいてもらいたい」という思いから2019年に開始。年齢制限・満25歳以下の女子が年間を通して賞金をかけて争っている。24年は14試合、7年目を迎える今季は16試合前後の開催を予定している。その『出場資格』をおさらいしよう。
出場資格は、シード権、マイナビポイントランキング、前回大会成績上位者、主催者・スポンサー推薦、マイナビQTランキング、そしてファン投票の順で与えられる。競技日程によってそれぞれの枠は異なるが、成績下位になってしまっても再び推薦やファン投票枠での出場も可能となっている。ただし、ファン投票を行使できるのは前半・後半戦でともに3回まで。それ以降は自力で出場権を掴まなければならない。
『シード権』は各試合の順位に応じて付与されるポイントで争うマイナビポイントランキング(以下MPR)で決まる。1日競技での獲得ポイントは優勝で1000ポイント(pt)、2位で800pt、3位650pt、4位600pt。2日競技の場合は1500pt、1200pt、1000pt、900ptと続いていく。各大会で予選落ちは設けられていないため、全選手にポイントが付与される。前半戦終了時点のMPR上位3人に最終戦を含む後半戦全ての出場シード権が付与され、シーズン終了時点のMPR上位10人(卒業生による繰り上げなし)は来シーズンの前半戦シード権が獲得できる。
2日間の日程で開催される最終戦、「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーファイナル」にはランキング上位30人に加え、シーズン中のツアー優勝者、同年のJLPGA最終プロテスト合格者が出場権を持つ。さらには、最終戦の開幕先日にMPR31位~70位までの選手が出場できる敗者復活戦を勝ち抜くと与えられる、ワイルドカードという特別枠も用意されている。ワイルドカードによる出場人数は最終戦のフィールド人数に合わせて直前に決定される。
賞金総額は通常大会(2日間競技の場合)の300万円に対して、ファイナルは1000万円。優勝者には500万円が与えられる。昨年大会では同年のプロテストを突破した平塚新夢が優勝。同じくプロテスト合格者の青木香奈子が通算3893.89ptでポイントランキング1位に輝き、特別賞金50万円を獲得した。
今年初めて実施されたマイネクQT(予選会)ではトップ5に入った選手へ1日競技を含め、推薦・ファン投票などに左右されず、ほぼ全試合の出場権が与えられた。トップ通過は今季ラストイヤーを迎える佐田山鈴華。2位からは19歳・桑村美穂、昨年同ツアー1勝の小島彩夏、ルーキー・田村和、今井鮎美が続いた。
昨年は都玲華や青木ら過去最多となる7人のマイネク勢が最終プロテストに合格し、今年からそれぞれの主戦場でルーキーイヤーを迎える。今季はどんな“ネクストヒロイン”が誕生するのか。期待が高まる。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。