違法にならずに胴元になる唯一の方法?【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第148回
あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第148回】情けない話ですが、ギャンブルの才能がないようなので、自分が胴元になることにしました。
といっても違法性はなく、賭け金(馬券・舟券の購入額と同額)を自分の銀行に入れて、当たったら引き出す、というものです。ギャンブルの弱さは筋金入りで、ほとんどの年でマイナス収支です。これでしたら負けることはないですし、貯金もできます。どう思いますか?(40代・男性・編集者)
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ディープ記念が終わりました。勝ったのはホープフルステークスで3着のファウストラーゼン。杉原騎手の見事な神騎乗でした。皐月賞ではどんな乗り方をするか見ものですね。
本命のアロヒアリイは惜しくも3着。2着のヴィンセンシオも含め今後が楽しみです。クロワデュノールの牙城を崩す馬は現れるのか?
では質問へ。
いやぁ、これは実に面白い。違法にならずに胴元になる唯一の方法かもしれません。当選金に税金がかかることもありません。ギャンブルの才能のない人や初心者の方には是非お勧めしたい。何せ負けることもなく、貯金も出来るわけですから。
さらに、負けている額も明確に分かります。そして、もし実際に賭けていたらと考えれば、なんか得した気分になるはずです。
ただ、問題もなくはありません。負けてる間はいいのですが、問題は勝った場合です。
元々銀行にいくら入れている状態からスタートするのかは不明ですが、勝ち額が貯蓄額を超えた場合、払い戻しは一体どうするのでしょうか? そして、勝てば勝つほどにやってることに意味の無さを感じてしまうのではないでしょうか?
勝って貯金が無くなった時、また自分のお金で銀行に入れるのでしょうか? もしもそんなことになったら、実際にやってた方が良かったじゃん!となるでしょう。
まあ、大抵の人は負けるでしょうから、そんなことは心配無用かもしれませんが、長くやってればたまには大勝ちすることもあると思います。そんな時はどんな想いで銀行から払い戻しを受け取るのでしょうか? そのお金でお寿司でも食べに行くのでしょうか?
ちょっと実際に自分がそれをやっているところを想像してみましたが、あんまりピンとこなかったです。
まあこれってとどのつまり、競馬やボートレースを「予想はするけど買わない!」ってのと同じことなので、ギャンブルしてないってことになります。
今週のギャンブル格言【工夫しながら生きようぜ!】
ただ、やはりギャンブル依存症の人、買わずにはいられない人も多数いるとは思います。そんな人には治療法という感覚でいいかもしれませんね。
こんな方法は聞いたことがなくて、凄く画期的だと思いました。
実際それが出来たら負けてる人にとっては最高です。質問者がそれを実践出来てることが素晴らしいです。
ただ、やっぱり本当のギャンブル好きはこの方法で満足出来なくなる人は多いでしょう。このやり方ではアドレナリンの出る量が足りないという人が多数いるはずです。
それでも中には、「これはいい方法を教えてもらった!」と実践する人もいるかもしれません。
もしこれを読んでる人の中にそんな人がいたらやってみてください。もしかしたら今後の人生の経済状況が変わるかもしれません。そんな人が1人でもいたら、このコラムをやっている意味も、質問者が提案してくれた意味があるってもんです。
この時点で言っておきます。素敵な質問をありがとうございます。
☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします!
【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで!
じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ
記事提供元:週プレNEWS
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