20歳の初出場選手が明かす…これが開幕戦の“ド緊張感” 「夢の中でも試合を…」【女子ツアーの“ヒトネタ”】
ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」が行われる、琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)から。
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国内ツアー開幕戦で、選手が味わう緊張感がヒシヒシと伝わってくる話を聞いた。2アンダー・3位タイと好発進したプロ2年目の20歳・髙野愛姫は、ラウンド後の取材で、「ダイキンにはずっと出たかったので、うれしいです。華やかな舞台だなと思います」と、そのよろこびを口にした。
ルーキーイヤーだった昨年はQTランク111位で開幕を迎えたため、主戦場は下部のステップ・アップ・ツアーに。ダイキン出場も叶わず、レギュラーツアーは6試合のみの出場にとどまった。しかし、昨年末のQTは前半戦にフル出場できる位置の23位でフィニッシュ。これにより、今年は“開幕メンバー”入りを果たした。
そんな憧れの舞台とあって、「昨日も緊張して…」と体はガチガチに。それは精神面にも影響したようで、「夢の中でも試合をしていたので、寝た気がしなかったんです」という話も明かされた。その内容はというと、「会場に来て試合をしてるんですけど、なぜか自分のスコアがどこにも書いてなくて、それを探していて」というもの。こうして、ちょっぴり寝不足のなか、記念すべき1打目を迎えていた。
だが、いざ“本当の”プレーが開始されると、強風&強雨で平均ストロークが『76.1296』だったコースで、わずか9人しかいないアンダーパーグループのひとりに。首位とも2打差という、好スタートを切った。
では、張り詰めた緊張感はどこにいったのか? 「こういう舞台に選手として出られていることが、すごいことなんだなと思ったら、結果を出さないとという力みがなくなり、すごい楽しくできました」。夢では見られなかったスコアボードに“-2”を書き込んだ初日。最終日には、ここを最高の“夢舞台”にしたい。(文・間宮輝憲)
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