スマホ依存の盲点…半数以上が家族の電話番号を覚えていないという現実【モバイル社会研究所調べ】
SNSで通話することが多くなっている現代、家族の電話番号を覚えているだろうか。スマホに番号が登録されているから覚えていないという人もいるだろう。しかし災害時には、公衆電話や固定電話など自分のスマホ以外の電話を使うことも多いため、家族の番号を覚えていることが大切になってくる。一体どれくらいの人が家族の電話番号を覚えているのだろうか。モバイル社会研究所による、「2024年防災調査」の結果を詳しく見てみよう。
49%が同居家族の少なくとも一人の番号を覚えている

アンケートは2024年11月に全国の15歳から79歳の男女10,355人を対象にインターネット調査で実施された。対象者のうち、同居家族の中に少なくとも1人以上が携帯電話を所有している人を対象に「同居家族の電話番号を覚えているか」と尋ねたところ、全体では48.5%が「覚えている」と回答。年代別で見ると、若年層になるにつれ、覚えている割合が高くなる傾向だった。全年代の中で最も覚えている割合が高かったのは15歳から24歳で、66.1%が「覚えている」と回答しており、若年層は幼い頃に緊急時に備えて親の携帯番号を覚えるように教えられ、その番号を記憶している人が多いのかもしれない。

次に、別居家族がいて、その中に少なくとも1人以上が携帯電話を所有している人がいる人を対象に「別居家族の携帯電話の番号を覚えているか」と尋ねたところ、全体で24.7%が「覚えている」と回答した。同居家族よりも覚えている割合は減少し、4人に1人しか別居家族の携帯電話の番号を覚えていないようだ。
同居家族の親の番号を「覚えている」48%、子の番号を「覚えている」26%

続いて、同居家族に親または子がいる人でその人が携帯電話を持っている人を対象に「親や子の携帯電話の番号を覚えているか」を尋ねると、15歳から24歳の若年層で親の携帯番号を「覚えている」と回答したのは67.0%で、3人に2人が覚えているという結果に。対して親が子どもの携帯番号を覚えている割合は低く、子の携帯番号を「覚えている」と回答したのは全体で25.8%だった。子どもに電話番号を覚えさせることに必死になりがちだが、防災の観点から考えると、親が子どもの携帯番号を覚えることも大切になる。今一度、確認してほしい。

次に、同居家族に配偶者がいる人でその人が携帯電話を持っているという人を対象に、「配偶者の電話番号を覚えているか」と尋ねると、全体で女性は53.0%、男性は44.7%が「覚えている」と回答した。年齢別・性別で見ると、25歳から44歳が「覚えている」という割合が最も高かった。また、どの年代でも女性のほうが覚えている割合が高く、特に若年層の女性でその傾向が顕著だった。
災害時に備え、家族の電話番号の確認や、電話番号をメモして持ち歩くなどの対策を進めてみてはどうだろうか。
出典:【モバイル社会研究所】
※サムネイル画像(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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