完璧な契約書に専用サイトまで… 企業案件を装った巧妙な詐欺に人気YouTuberが注意喚起
3月1日、人気ゲーム配信者の「フクロウくん」(登録者数24万人)が「案件を装った詐欺に遭いました」と題した動画を投稿しました。
本物よりもしっかりした契約書
フクロウくんは、ゲーム実況やゲームに関連したネタを動画にしているYouTuberです。
先日、TikTokアカウントに「割と有名な会社の人間を名乗る人」からPR案件の依頼DMが届いたというフクロウくん。軽い気持ちでLINEを交換し、報酬や商品のアピールポイントなど、詳細をやり取りしたそう。その際には、商品の公式サイトのURLや他のインフルエンサーが撮った案件事例が送られてきたといい、フクロウくんは「本物の企業の人だなと思っちゃった」と振り返ります。
フクロウくんが仕事を引き受ける旨を伝えると、今度は「めっちゃ良くできてる」電子契約書が送られてきたとのこと。
本当の企業案件何回か受けていて、そのときに利用規約だとか契約書だとかを読ませてもらったことが何回かあるんですけど、本物の企業案件の利用規約、契約書よりもしっかりしていたんですよ。(中略)完全に本物だと思ってたんです。疑ってなかったんです。
相手側からは、「プロモーションビデオを作る人用のサイト」を案内され、そこで住所や氏名といった個人情報を登録するように求められたとのこと。登録を済ませて「仕事を引き受ける」と書かれたボタンを押したところ、サイト上の自身のアカウントに報酬金13万円が前払いされたそうです。事前に支払いがあったことに面食らったフクロウくんですが、「企業によってやり方が異なる」こともあるため、この時点では「まだ疑っていなかった」といいます。
出金しようとしたら口座が凍結
ところがフクロウくんが自身の銀行口座に出金しようとしたところ、エラーが起きてサイトの口座が凍結されてしまったそう。カスタマーサービスに連絡すると、口座番号に誤りがあったと言われ、凍結を解除するには出金したい金額と同額を指定の銀口座に振り込むように指示されたのだとか。その銀行は「どこそこ?」ということ知らない銀行のうえ、口座名義が会社ではなく個人名義だったことから「怪しく思った」といいます。
フクロウくんが専門家か警察に相談すると伝えると、相手は「問題ありません」と返答。しかし2〜3時間後には口座が永久に凍結されると言ってきたそうで、ここでフクロウくんは「詐欺を確信した」とのこと。
フクロウくんは、案件の依頼元企業にも一連の流れを説明したそうですが、企業側からは「そのサイトは当社が既に安全を確認している」「警察に相談しても無駄です」と返信があったといいます。フクロウくんは「お前もグルかよ」と思ったそう。
それからは、企業の言うことは無視し、警察に相談して今に至るとのこと。フクロウくんは「本物の企業案件の流れと本当に一緒」だったため詐欺に気がつかなったと振り返ります。そして最後に
今回は案件に関する詐欺だったんですけど、皆さんもね、これに限らず詐欺全般には気をつけてください
と注意喚起して締めくくりました。
コメント欄には「中々見抜くの難しいですね」「おそろしいですね……でも金取られたりする前に気づけてよかったです、、」「危なかったですね…」といったコメントが寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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