カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン第1位。アルゼンチン発の迷宮ミステリー「トレンケ・ラウケン」
世界で注目されるアルゼンチンの映画コレクティブ〈エル・パンペロ・シネ〉。その中心メンバーであるラウラ・シタレラ監督が紡いだ4時間超の変幻自在な迷宮ミステリー「トレンケ・ラウケン」が、4月26日(土)よりユーロスペース、下高井戸シネマほか全国で順次公開される。ビジュアルと予告編が到着した。
アルゼンチンの片田舎であるトレンケ・ラウケンで、植物学者のラウラが失踪。取り残された二人の男──恋人のラファエルと同僚のエセキエル──は、行方を追って町や平原を彷徨う。彼女はなぜ消えたのか、土地に何が眠っているのか。やがて物語は多方向へ広がり、謎が謎を呼び、秘密は秘密として輝き始める──。
https://www.youtube.com/watch?v=kgzaDdLtvcc
ボルヘス&ボラーニョ的な迷宮譚にして娯楽作であり、探偵もの、メロドラマ、クィア、フェミニズム、SFなどジャンルを越境しながら観る者を未知の境地へ誘う本作。第79回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で上映され、2023年カイエ・デュ・シネマ誌年間ベストテンでは第1位に。昨年末に下高井戸シネマで行われた4日間限定上映は全回満席で、このたび満を持しての全国公開となる。
なお予告編は、東京フィルメックス上映作「ユリシーズ」の新鋭・宇和川輝監督が担当。「トレンケ・ラウケン」公開記念として、ラウラ・シタレラ監督作の特集上映も決定した。続報を待ちたい。
「トレンケ・ラウケン」
監督・脚本:ラウラ・シタレラ
製作:エル・パンペロ・シネ
出演:ラウラ・パレーデス、エセキエル・ピエリ
アルゼンチン、ドイツ/2022年/スペイン語/DCP/Part1:128分、Part2:132分
原題:Trenque Lauquen
配給:トーデスフィルム、ユーロスペース
公式サイト:http://trenquelauquen.eurospace.co.jp/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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