“勝手に救われよう”がテーマ 岡本崇監督の長編第2作 「ボールド アズ、君。」予告
2025年3月29日より劇場公開される、「ディスコーズハイ」の岡本崇監督による長編第2作「ボールド アズ、君。」の、予告編が公開された。
「ボールド アズ、君。」は、音楽や映画の作者の意図には関係なく救われた監督自分の経験を元に、“勝手に救われよう”をテーマに、カリスマ的なボーカリストとミニシアターの支配人に救われた主人公の熱い思いを描いた作品。
人付き合いが苦手な南條珠(伊集院香織)は、小学生の頃からシネコンとは一線を画すこだわりのラインアップのミニシアターを自分の居場所としていて、支配人の井澤雄一郎(津田寛治)を神様と呼んで慕っている。そんな珠にとって、ロックバンド“翳(かげ)ラズ”のボーカル・瓶子結衣子(後藤まりこ)はもう一人の自分を救ってくれた神様だった。そんなある日、珠がバイトをする居酒屋に、たまたま瓶子結衣子がやってきて、珠がアップした“弾いてみた動画”を見ていたことが発覚。珠は「翳ラズと同じステージに立って直接お礼を言うこと」を目標に、さらに動画制作に精を出すが、行きつけのミニシアターが翳ラズのライブのタイミングで閉館するということを知る。
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ミニシアターの支配人を演じる津田寛治らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■津田寛治
岡本崇監督との出会いは、僕が審査員長を務める福井駅前短編映画祭でした。
岡本監督の作品は、とにかく出演しているミュージシャンの方々がリアルで魅力的でイキイキしていて、同映画祭では女優賞を2回ももらって頂きました。
そんな岡本監督から長編作品への出演オファーを頂いたときは飛び上がるぐらい嬉しくて即諾したのを覚えています。
とはいうものの、楽器も弾けず歌も歌えない僕に岡本作品への参加資格があるのだろうかと一抹の不安もあったのですが、僕の役はなんとミニシアターの支配人!これもまた嬉しかったです。
インディーズ映画の揺り籠ともいえるミニシアターは僕にとってとても馴染み深い場所。
時には観客として、時には壇上に立つ俳優として、足繁く通うオアシスのような存在です。
特に今作のロケ地となった第七藝術劇場は、大阪の聖地と言われるミニシアターの一つで、僕も舞台挨拶などで何十年も前からお世話になっている劇場なので、あの「ナナゲイ」の支配人役をやれるなんて!と夢心地ながらも襟を正して現場に向かいました。
現場は夢のように楽しかったです。
真摯に物語と向き合う俳優陣のみなさん、そんな俳優を温かく見つめるスタッフのみなさん、現場にいらした全ての人々がナナゲイをリスペクトしていて、心地よい緊張感と無償の愛に溢れた撮影でした。
そして気が付くと僕は何の苦労もなく、インディーズ映画を愛するミニシアターの支配人になれていたのです。
本当に現場の皆さんのおかげです。
第七藝術劇場のおかげです。
たった一人の不器用な少女が、周りの大人たちを巻き込んで自分の夢を叶えていく「ボールド アズ、君。」そんな少女に巻き込まれながらも、それぞれに勝手に救われる大人たちも丹念に描かれています。
僕も勝手に救われる冴えない支配人を演じています。
ぜひ、ミニシアターでご覧ください!
■刄田綴色(東京事変)
演奏シーンはさすが俺って感じだったんですけど笑
演技については軽いエキストラ的な感じで引き受けてしまいまして。「楽屋のシーンがあるんで、セリフが一言二言あるかもしれません」と監督はおっしゃってたんですけど、(台)本を読んだら意外とあるぞっていうね。まあ私の拙い演技が作中に反映されてることを皆様是非お楽しみにしていただけたら嬉しく思う刄田綴色でございました。
■德田憲治(スムルース)
岡本監督の作品の登場人物は、いつも傷だらけ。その傷の数だけ、クセのあるキャラクターが生まれて、どんどんこじれてしまうのが、とても好きなんです。
それがまるで、解答欄がひとつずつずれているテストの答案用紙を見せられたみたいで、「ちがうんです、この子、やればできる子なんです」と、本人の持っている本当の才能や価値を言い訳しながら誰かに伝えたくなります。
監督、いちファンとしてお願いです。
どうかこれからも、こじれ続けてください。
■P-90
音楽は最高だ。だからこの映画は最高なんだ。それなしでは生きられない俺たちだからこの映画の存在に救われたし、誰かにとって自分たちがそんな存在でいたいと心から思えた。1人でも多くの人に観てもらいたいし、聴いてもらいたいね。
■アシガルユース
その他大勢のまま伝えたんじゃ意味がないって、その人が当時使っていたギターを買って、会社をやめて、勝手に救われたあの日から、今がまだ道の途中だったって事を『ボールド アズ、君。』をみて思い出す事ができました。
生きてる限り、何度でも勝手に救われよう。
■クリトリック・リス
笑いの絶えない現場でした。撮影の合間に飲みに行ったり、打ち上げではしこたま飲んだ。ラフな部分もあるけどビシッと決める時は決める。そんな雰囲気がスクリーンにも滲み出てると思います。嘘のないピュアな映画で心が洗われます。
■GOOD之介(もるつオーケストラ)
続ける事の大切さ大変さを
作品を通して、制作チームの皆さんの熱意を通して改めて感じる事ができました。
必死に何かに立ち向かっていく人間の姿はいくつになっても胸に刺さります。
そして観終わった後何故かすごく体を動かしたくなりました。
『ボールド アズ、君。』のちダンスでした。
ぜひみんな劇場で踊りましょう!
■アール
自己実現をかなえるには?
チャンスを掴むには?
そこにスマートな答えなんてなくて、がむしゃらに好きを貫けばいいんだよ、という感覚を再確認させられた。
素敵なチャンスに稀有な自己実現をさせていただきました。
■サンキュームービー
自分がこよなく愛する「シャドーコリドー2」の実況映像を
劇中で使いたいとお話をもらって二つ返事でOKしました。
公開収録したライブの映像も、ピュアな珠ちゃんの大胆さも、
存分に味わって、是非あなたも救われて下さい!
■キャラクター協力:城間一樹(Space Onigiri Games)
劇中で登場する大きなテルテル坊主は
「好きなことを続けている人が好きなんです」
という岡本監督のオファーを受けて、私の作品から登場させて頂いてます。
好きだからこそ何かに打ち込んで、それが結果として知らない誰かを救っている。
映画を通して、自分もそんな生き方が出来たらいいなと感じました。
【作品情報】
ボールド アズ、君。
2025年3月29日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
配給:Cinemago
©コココロ制作/Cinemago
記事提供元:映画スクエア
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。