『孤独のグルメ』舞台の食堂に密着 「比較されるとかわいそうだ」70代店主の本音:有吉木曜バラエティ
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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国内外の驚くような情報を、タイトル通りバラエティー豊かにお届けする情報番組「有吉木曜バラエティ」。「テレ東プラス」では、1月23日に放送された番組の中から「『孤独のグルメ』舞台の名店に密着 2日間の人情ドラマ」の内容を振り返る。
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【動画】『孤独のグルメ』舞台の食堂に密着 「比較されるとかわいそうだ」70代店主の本音
取材班は、2014年にドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられた名店「みゆき食堂」(東京都清瀬市、創業約55年)に27台のカメラを設置して、2日間密着。繁盛店ながらお客に対して家族のように接する光景や、あうんの呼吸で働く70代夫婦の人情物語を記録した。
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メインの取材日は昨秋2024年の10月18日。午前8時すぎ、店主の尾﨑彰一郎さん(75)が2階から降りてきて厨房の照明をつける。まずは米を研ぎ、キャベツをスライス。11時の開店まで準備をこなす。9時ごろ、卸売市場へ仕入れに出かけた店主にかわり、妻・由美子さん(76)が仕込み作業を引き継いだ。
開店30分前の午前10時30分になると、次々にパートさんたちがやってきた。店主の娘・坂入彰代さんが「おはようございます」と皆に声をかける。仕入れから帰ってきた尾﨑さんを含めて全員で準備を進め、少し早めの10時50分にシャッターを開けると、すぐに最初のお客が入ってきた。
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店内の壁中には、短冊に書かれた200種類以上のメニューがずらり。「孤独のグルメ」では松重豊さん演じる主人公・井之頭五郎が膨大な数のメニューの前に直立して腕を組んだが、ここでは現実でも同じ光景がみられる。お客はメニューをじっくり見たあと、「わんたんめん」などを注文した。
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その後も、続々とお客が入ってくる。「カレーラーメンってなくなった?」「あんかけラーメン。小で」「しょうが焼きってある?」──。店主がチャーハンを鉄鍋から皿に移すと、妻が即座に形を整える。70代夫婦が2人で切り盛りする厨房では、結婚55年で培った連携プレーで次々に入ってくる注文をさばいていった。
途中、メニューの材料が足りず、隣の焼き鳥店から注文して補うなどのハプニングもありつつ、この日は午後10時11分に閉店。店は通し営業のため、店主は出勤から14時間も働き続けたことになる。
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閉店後に「いつまで店を続けるのか」と、店主夫婦と娘の坂入さんに聞いた。坂入さんは言う。「私は細々やるのもありかなと。(店主の孫で息子の)浩彰が、自分ができる範囲で続けたいと。(店を)残してねっていう人の方が多い」。
浩彰さんは週4日、学業の合間に店の手伝いをしている。店を継ぐべく働く娘と孫。尾﨑さんは「お前にプレッシャーはかけたくない。(前のみゆき食堂と)比較されるからかわいそうだ。前のおじいちゃん、おばあちゃんのときは良かったねって」と本音を話す。しかし、続いて出たのは「そしたらみゆき食堂を『ゆきみ食堂』に変えたらいい」という言葉。店主の冗談に、妻と娘は笑った。
シャッターを開けるとすぐに最初の客が
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【動画】『孤独のグルメ』舞台の食堂に密着 「比較されるとかわいそうだ」70代店主の本音
取材班は、2014年にドラマ「孤独のグルメ」で取り上げられた名店「みゆき食堂」(東京都清瀬市、創業約55年)に27台のカメラを設置して、2日間密着。繁盛店ながらお客に対して家族のように接する光景や、あうんの呼吸で働く70代夫婦の人情物語を記録した。
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メインの取材日は昨秋2024年の10月18日。午前8時すぎ、店主の尾﨑彰一郎さん(75)が2階から降りてきて厨房の照明をつける。まずは米を研ぎ、キャベツをスライス。11時の開店まで準備をこなす。9時ごろ、卸売市場へ仕入れに出かけた店主にかわり、妻・由美子さん(76)が仕込み作業を引き継いだ。
開店30分前の午前10時30分になると、次々にパートさんたちがやってきた。店主の娘・坂入彰代さんが「おはようございます」と皆に声をかける。仕入れから帰ってきた尾﨑さんを含めて全員で準備を進め、少し早めの10時50分にシャッターを開けると、すぐに最初のお客が入ってきた。
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店内の壁中には、短冊に書かれた200種類以上のメニューがずらり。「孤独のグルメ」では松重豊さん演じる主人公・井之頭五郎が膨大な数のメニューの前に直立して腕を組んだが、ここでは現実でも同じ光景がみられる。お客はメニューをじっくり見たあと、「わんたんめん」などを注文した。
創業約55年「店はいつまで続けるのか」の質問に…
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その後も、続々とお客が入ってくる。「カレーラーメンってなくなった?」「あんかけラーメン。小で」「しょうが焼きってある?」──。店主がチャーハンを鉄鍋から皿に移すと、妻が即座に形を整える。70代夫婦が2人で切り盛りする厨房では、結婚55年で培った連携プレーで次々に入ってくる注文をさばいていった。
途中、メニューの材料が足りず、隣の焼き鳥店から注文して補うなどのハプニングもありつつ、この日は午後10時11分に閉店。店は通し営業のため、店主は出勤から14時間も働き続けたことになる。
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閉店後に「いつまで店を続けるのか」と、店主夫婦と娘の坂入さんに聞いた。坂入さんは言う。「私は細々やるのもありかなと。(店主の孫で息子の)浩彰が、自分ができる範囲で続けたいと。(店を)残してねっていう人の方が多い」。
浩彰さんは週4日、学業の合間に店の手伝いをしている。店を継ぐべく働く娘と孫。尾﨑さんは「お前にプレッシャーはかけたくない。(前のみゆき食堂と)比較されるからかわいそうだ。前のおじいちゃん、おばあちゃんのときは良かったねって」と本音を話す。しかし、続いて出たのは「そしたらみゆき食堂を『ゆきみ食堂』に変えたらいい」という言葉。店主の冗談に、妻と娘は笑った。
記事提供元:テレ東プラス
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