173cm・9頭身ボディの元ミスアース日本代表! 斎藤恭代が語る初水着の記憶「『水着は絶対、自分に向いていない!』と思いました」
『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は、173cmの9頭身ボディを持つ元ミス・アース日本代表・斎藤恭代(さいとう・やすよ)さんの前編。
斎藤さんは2015年、「いちご姫コンテスト2015」審査員特別賞を受賞し、芸能界デビュー。「2017ミス・アース・ジャパン」に選出され世界大会に出場し、また2度にわたるアイドル活動を経て、2022年撮影会でグラビアアイドルとしての活動を開始。初グラビアは2023年『週刊プレイボーイ』44号で披露。173cm・9頭身ボディが話題に。以降、数々の男性誌、マンガ誌で大活躍です。
その美しい美貌から、スタート時から華やかな道を歩んできたと思われがちですが、じつは今年デビュー10周年で、そのほとんどが下積みだったという苦労人。今回はそんな彼女に山あり谷ありの人生を振り返ってもらいつつ、初グラビアの撮影に至るエピソードを聞きました。
『週刊プレイボーイ』2022年44号(撮影/中村和孝)より
ーー初めてのグラビアに関するお話を、そこに至るまでのお話とともに伺っているんですけど、斎藤恭代さんの子供時代の夢はなんだったんですか?
斎藤 体育の教員です。幼い頃から体育と音楽が得意で、特に運動が大好きだったんです。ずっと体育系の大学に進学して、教員になろうと思っていました。
ーー学生時代は器械体操をやっていて、ご活躍されたそうですね。
斎藤 はい。中学から始めたんですけど、顧問の先生の指導のおかげで中学2年生のとき、地元・栃木の県大会で1位になりました。そこで人に注目される喜びを初めて知りましたね(笑)。卒業後は特待生として福岡県の強豪校へ進学。ですが、3年生の大会で演技の最中、靭帯を切る大怪我をしちゃって。結局、体操を断念することになりました。
ーーえっ!? そんな!
斎藤 夢がなくなったわけですからね......。もう毎日泣いて過ごしました。人生で最初の挫折です。振り返ればそこから芸能のお仕事につながっていくわけなんですけど。
ーーというと?
斎藤 「いちご姫コンテスト」という、福岡県久留米市を中心に開始され、筑後、八女、佐賀などの高校生を対象とした有名なコンテストがあって、そこで審査員特別賞に選んでいただいたんです。さらにそのいちご姫でアイドルグループを組むことになり、リーダーに。もともと私はAKB48さんの大ファン。握手券を手に入れ、ライブにもよく出掛けていましたし、一所懸命やってグループを盛り上げようと思いました。
ーー体操に代わる新しい目標ができたわけですね。
斎藤 そうです。ただその後、3年間にわたり活動を続けていく中、自分は最年長となり、周りは年下で小柄なメンバーたちばかり。私の身長は173cmととりわけ高く、並んだ時の違和感も覚えてしまって。グループのことを考えたのはもちろんのこと、自分がステップアップを目指すためにも卒業を事務所の社長さんに申し出たところ、示されたのが「ミス・アース」のコンテストへのエントリー。ここには学ぶことはたくさんあるし、優勝して堂々と卒業しなさいと。
ーーミスアースで優勝して卒業って無茶振りとも言えるほど、すごい話です。それが......見事、日本代表に選ばれ、世界大会へ。
斎藤 自分でもびっくりしました。ミスアースは当時、20歳から26歳が対象。外見に加え、内面の美しさも求められるんです。最年少の20歳で何もわからなかった私には、本当に厳しい戦いの日々でした。
ーー厳しい、というと?
斎藤 書類選考の後、一ヶ月にわたってウォーキング、スピーチ、地球環境保全、ボランティアなど学び、各地方代表が決定。さらに一ヶ月のビューティトレーニングを経て日本代表が選ばれ、フィリピンの世界大会へ参加するんです。
ーー世界大会! すごい!
斎藤 現地では毎日審査があるし、なにより各国代表との共同生活。一見華やかなイメージですけど、気持ちの休まる瞬間はなかったです。でも、そこまでの大会で私に負けている方がいるわけで。その方々を思うと頑張れましたけどね。すごく勉強にもなりましたし。
ーーう~ん。辛い時も、他人の気持ちを思いやれるのが素晴らしいです。その後は、卒業してモデルや女優の道へ?
斎藤 そうです! と言いたいんですけど、そう簡単にはいかなくて。オーディションを100件ほど、ほぼ毎日のように受けたんですけど、すべてダメで。一番はお芝居が未熟だからですけど、173cmの身長もアダになりました。共演者とのバランスが悪いみたいで。その上、お芝居とは関係のない広告やモデルのオーディションもダメ。
自分の存在そのものを否定されたみたいでネガティブ志向となり、ノイローゼみたくなりました。2度目の挫折です。現状を打破したいと思って、今度は自分で五人組のアイドルグループを立ち上げました。
ーーなぜ再びアイドルグループを?
斎藤 自分ひとりじゃダメだと思ったのと、あと最初のグループの時、メンバーによってモチベーションに差があることを感じたんです。やる気があるものの、事情があってグループから離れた人たち同士なら売れるんじゃないかと思って。気になってた一人一人に私から声をかけました。みんな言われなくてもしっかり練習するタイプで、最初は順調でしたね。
ーーアイドルグループを立ちあげ、運営していくって大変では?
斎藤 大変でした(笑)。お金がないから、自分で衣装を手作りしたり、知り合いの作曲家さんにお願いして楽曲を最安値で売っていただいたり。あと、ライブに出させていただけるよう制作会社にプレゼンに行ったり。休むことなく動き回りました。するとたくさんの方々が力を貸してくれるようになり、しかも大手のレーベルからも専属契約のオファーをいただき、事務所にも所属することになりました。でも......
ーーでも? 今度は一体何が?
斎藤 レーベルとメンバーたちとの間で、グループの売り出し方の面で方向が合わなくて。不本意な形で三人が脱退しちゃったんです。結局1年あまりでグループは解散。私はヨガのインストラクターと調理師の資格を持っていたので、それを活かしたり、あとライブ配信でなんとか生活はできましたけど、すごく喪失感がありました。
ーーここまで伺っていて、斎藤さんってすごく山あり谷ありいうか......。撮影会に出るようになったのはその頃からですか?
斎藤 そうです。とにかく仕事が欲しくて、自分から撮影会の運営さんに連絡しました。「うちには『ミスアース』のような方はいないけどいいんですか?」って怪訝な感じで言われちゃいましたけど。
ーーですよね。そもそもミスコンの世界大会に出た人が、撮影会に出るなんて話、聞いてことないですよ(笑)。でもヨガや調理師の資格で仕事したほうが安定してるし、収入もよかったのでは?
斎藤 撮影会はいちご姫のときやっていたので、勝手がわかってたってことと、あと2度目のアイドルグループの時、辞めていった人たちを見返してやりたくて始めたんです。だからどんな仕事であっても芸能関係じゃなきゃダメだったんですよね。
ーー撮影会は"水着"だったんですか?
斎藤 いえ、洋服でした。それでもすごい数のお客さんが集まってくれたんですけど、同時に「水着も見たい」というリクエストもあって。それに応えて何回か水着をやったものの、正直苦手でした。喜んでくれるのは嬉しいけど「水着は絶対、自分に向いていない!」と思いました。
私自身、水着になって映えるほどの体型でもないですし。だけど、そんなことを考えていたら『週刊プレイボーイ』さんからDMが送られてきたんです!
ーーやっと本コラムのお題に辿り着きました(笑)。斎藤さんは『週刊プレイボーイ』の2022年44号(10月17日発売)で初グラビアを披露していますが、そのオファーですね。でも水着はイヤだったんでしょ?
『週刊プレイボーイ』2022年44号(撮影/中村和孝)より
斎藤 そうなんですけど、企画書にあるスタッフを見たらすごい方々ばかりで。なにより『週プレ』さん自体、人気女優さんやモデルさんたちがたくさん登場する雑誌でしたし、是非挑戦してみたくなりました。
ーーおーっ。撮影前、顔見せに行きますよね。その時の心境は?
斎藤 すごく緊張しました。当時、私のSNSフォロワーは2千人程度。週プレさんに出ている方々に比べたら段違いに少ないじゃないですか。ルックスだってそれほどでもないし。「実際にお会いしたらやっぱりいいですって断られるかな」って事務所の方と話していました。
それが「本当に美しすぎますね」「一体、どこに潜んでいたんですか?」って(笑)。これまでそんな風に手放しで、業界の方にほめられることなんてなかったから感激しちゃいました。水着が苦手だとかどうでもよくて、「思い切ってやります」って言っちゃいました。
ーー実際の撮影はどうだったんですか?
斎藤 カメラマンさんから「無理にポーズをつくらなくていいですよ」と言ってもらったので、比較的、楽にできましたね。私ではなくカメラマンさんが動いてくれて、いろいろと撮影してくださるんです。衣装も素敵なものばかりでした。
ただメイクだけは少し不安になりましたね。アイドル時代も、ミスコンの時も、撮影会でも、そこまで薄かったことはないんです。素を生かすヘアメイクってことらしいんですけど、鏡を見たら自分的にすごく薄くて! 思わず大丈夫かなって不安になりました。でも写真を見せてもらったらめちゃくちゃキレイ! プロの皆さんに囲まれて、夢のようでしたね。
●斎藤恭代(さいとう・やすよ)
1996年4月22日生まれ 栃木県出身
身長173㎝ 血液型=A型
◯「いちご姫コンテスト2015」審査員特別賞を受賞し、芸能界デビュー。「2017ミス・アース・ジャパン」に選出され、世界大会に出場。2nd写真集『いいんだよ?』(小学館)が発売中。
公式X【@yasuyosaito4】
公式Instagram【@yasuyon4】
『Fortuna』 撮影/中村和孝 価格/1100円(税込) 記念すべき初グラビアを収めた一冊。真っ赤なビキニで情熱的に、真っ白なビキニで爽やかに。その姿はどんな衣装も上品に着こなす大和撫子。これぞ世界を代表するニッポンの美。
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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