北欧史上、最も物議を醸した連続殺人事件を基に描く 「ガール・ウィズ・ニードル」公開決定
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第97回アカデミー賞でデンマーク代表作品として国際長編映画賞にノミネートされている映画「ガール・ウィズ・ニードル」が、2025年5月16日より劇場公開されることが決まった。
「ガール・ウィズ・ニードル」は、北欧史上最も物議を醸したとされる殺人事件を基に描いた作品。舞台は第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子として働くカロリーネは、工場のオーナーと恋に落ちるも、身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられたあげくに失業してしまう。すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営する女性ダウマと出会う。
監督・脚本を手掛けたのは、”北欧の若き鬼才”マグヌス・フォン・ホーン。音楽アーティストのプース・マリーとして活躍するフレゼレケ・ホフマイアによる心理的恐怖を演出する不気味な音楽と音響効果、「EO イーオー」「リアル・ペイン~心の旅~」の撮影監督ミハウ・ディメクが映し出す漆黒の映像美が、魅力的な闇の世界へといざなう。主演のカロリーネ役を務めたのはヴィク・カーメン・ソネ。「ビッチ・ホリディ」で注目され、「ウィンター・ブラザーズ」「ゴッドランド/GODLAND」のフリーヌル・パルマソン監督のミューズとしても知られる。
アカデミー賞のほか、ゴールデングローブ賞では非英語作品賞にノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画のトップ5に選出され、ポーランド映画祭では最多の11部門で受賞を果たしている。
マグヌス・フォン・ホーン監督は、「『ガール・ウィズ・ニードル』は大人のためのおとぎ話です。私は、はるか昔に起こった物語を語る際にこの手法を選びましたが、現代の私たちにとって非常に身近な問題、つまり貧困に陥り苦難を強いられる人々をどう描くかというテーマが含まれています。そしてまた、本作はデンマーク史上最も物議を醸した殺人事件を取り巻く実際の出来事にインスピレーションを得た作品です。時を超えて語られる国民的トラウマは、今日でも社会の恐怖に目をつぶることが何を意味するのかを私たちに思い起こさせてくれるでしょう」と、コメントを寄せている。
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【作品情報】
ガール・ウィズ・ニードル
2025年5月16日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷ホワイト シネクイントほか全国公開
配給:トランスフォーマー
© NORDISK FILM PRODUCTION / LAVA FILMS / NORDISK FILM PRODUCTION SVERIGE 2024
記事提供元:映画スクエア
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