渋野日向子が今季初戦「自信は20%」 クラブも“大幅刷新”で海外2勝目を求める米4年目へ
<ファウンダーズカップ 事前情報◇5日◇ブレイデントンCC(米フロリダ州)◇6465ヤード・パー71>
渋野日向子が2025年の初戦を迎える。これまではタイ開催のアジアシリーズからの出場だったが、米4年目のシーズンはフロリダから照準を合わせてきた。「タイとシンガポールが自分の中では大事な試合だなと思っている。(その前に)1回本土で試合をやっておきたいというのもあった。暖かい気候ですし、ここに向けて準備はしてきました」。いよいよシーズンの幕開けだ。
昨年はメジャーの「全米女子オープン」で2位、「KPMG全米女子プロ選手権」7位に入った。だが、予選落ちは9回でCMEグローブ・ポイントランキングは64位。トップ80で“シード権”を獲り返したが、トップ60のみが出場できる最終戦には進むことができなかった。「去年は(トップ10入りが)2試合しかなかった。うれしかったけれど、悔しい気持ちが多かった。どれだけコンスタントに結果を出せていけるか、というところもすごく大事」というのが、今年のテーマになる。
とはいえ、1年前を思い返せば、心境の大きな変化を感じている。「“これで(シーズンを)始めていいのか”っていう、ゼロに近い感覚だった。練習はしてきていたけれど、不安がすごく多かったですね」。でも、今年は違う。初戦という不安は少なからずあるが、「去年よりは絶対楽しい。ちょっとだけ自信多めで臨めている。1から100だったら20%くらい」と表情もかなり柔らかい。
忙しいオフではあったが、「今年に入ってからはしっかりゴルフに向きあえた」と準備を進めてきた。体作りについては「ケガしたりというのもあったので強い体を作れるように」とトレーニングに励んだ。スイングで下半身をうまく使えるようにというテーマで、シーズンを通して取り組んでいく。
“クラブ契約フリー”にもなり、昨年から14本中13本が変わるという大胆刷新。「イチから決めてできました。まだ100%ではないかもしれないけれど、いまの自分にはちゃんと合っているクラブだと思ってやってきているので、信頼感はあるかな」と断言する。できる限りのことを行って心技体整え、初戦を迎えることができた。
「いろいろ心機一転なので、それで戦うのが楽しみみたいな感じが一番強いかな」とポジティブな気持ちとともに迎える。「毎年言っててアレなんですけど、大事な一年だと思っている。実際に今年こそ、頑張ります」。目指すは2019年「全英AIG女子オープン」以来となる海外2勝目。初戦から好成績を残して自信を増やし、今季に期待感を持たせるような一週間にしたい。(文・笠井あかり)
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