1Wでのワンオンにアンラッキーなダボ 古江彩佳は最終日に向けて兆し「調子はつかんできた」
<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 3日目◇1日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6624ヤード・パー72>
17位から浮上を図った古江彩佳は3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「73」と、1つスコアを落とした。感覚は右肩上がりに感じているも、それにスコアが結びつかなかった。「ショット、パッティングもそんなに悪くなかったけれど、水を含んだショットやいい方向に跳ねてくれなかったりというのが続いた」と不運もあった3日目だった。
水を含んだショットというのは、フェアウェイが濡れていること。ポアナが混じったようなバミューダ芝はべた付くような見た目で、「スピンをかけるのが難しいし、跳ねる感じがある。きれいに(フェースを)入れていかないといけないので少しストレスもある」と難しさを感じていた。
10番からティオフして、ティイングエリアが前に出て実測231ヤードになった14番パー4では“ワンオン”に成功した。グリーンの手前には大きなバンカーが構え、右側は池という状況で、ドライバーでグリーン右手前をヒットした。「上りの傾斜があって、ちゃんと止まってくれるところは右しかないかなと思った。ベストに近いくらいいいショットでした」と、バーディを先行させる。
だが、17番パー3でティショットのミスからボギー。18番では「水を含んでいてうまく飛んでくれなかった。アンラッキーだった」と左の池に入れてダブルボギー。2番パー5で取り戻しても、3番でボギーとつまづいた。
それでも、終盤に納得のいくプレーが続いた。8番では5メートルのパーパットを沈め、9番では残り100ヤードから2.5メートルにつけてバーディ締め。「やっとポンポンと2つ入ってくれた。やっと気持ちいいバーディが獲れたので、そういうゴルフがあしたからできれば」と、ラスト1日を見据えている。
わずかにショートしがちだったパッティングも「いいパットはできた。惜しいのがいくつかった」と対応できた。一歩後退したムービングデーにも、「スコアはなかなか通じなかったけど、自分自身の調子はつかんできたのかなと思っています」と、前向きな言葉もある。メジャーチャンピオンとして出場している今大会。納得のいく形で開幕戦を締めくくりたい。(文・笠井あかり)
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