小田急8000形 が 西武8000系 に生まれ変わり5月から運行開始! 西武鉄道”サステナ車両”が始動、若手社員が車両デザイン
西武鉄道は、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」の第1編成を、2025年5月末に運行開始すると発表しました。
小田急電鉄から譲受した サステナ車両「8000系」
「サステナ車両」とは、他社から譲受した 環境負荷の少ない”VVVFインバータ制御車両” の、西武鉄道独自の呼称です。その第1弾は、2024年に小田急電鉄から譲受した8000形になりますが、西武鉄道のサステナ車両としての車両形式に関しては、小田急電鉄の「8000形」であることを踏まえ、「8000系」とすることを決定しました。
2024年5月に小田急電鉄から譲受後、2024年7月1日より武蔵丘車両検修場にて、安全装置の更新や車両デザインの変更等が行われていました。今回の車両デザインには、若手社員発案のデザインが採用されました。
「サステナ車両」の導入にあたり、サステナビリティを重視しつつ「西武らしさ」「地域との共生」「環境負荷
低減」をアプローチできるデザインを、車両の整備・点検や管理を行う西武鉄道の社員より募集し、全75作品の応募があったそうです。その結果、西武鉄道のコーポレートカラーである「ブルー」「グリーン」をベースに「永遠」や「発展」、「繁栄」を表す市松模様にアレンジしたデザインが採用されました。今回のデザインは、列車の点検、整備を行う入社 3 年目の若手社員が発案したものになったそうです。
主要な更新を終えた「8000系」は、武蔵丘車両検修場を出場。当初の予定では2024年度末の運行開始でしたが、運行開始に向けて今後、西武線各路線で走行試験や試運転、乗務員訓練等が行われることから、2025年5月末に変更になりました。
西武鉄道が導入するサステナ車両
西武鉄道は、新造車両の導入に加え「サステナ車両」を並行して導入することにより、省エネルギー化を加速。2030年度までに車両のVVVF化100%達成を目指すことで、安全・快適、かつ持続可能な社会づくりに貢献するとのことです。
西武鉄道の授受車両
※第1編成の小田急電鉄「8000形」は、2025年5月に運行を開始し、国分寺線 の導入を予定しています。
※東急電鉄「9000系」は、2025年度以降順次運行開始の予定で、多摩川線・多摩湖線・西武秩父線・狭山線への導入を予定しています。
東急と小田急の車両を合わせて、2029年度までに、約100両の車両導入を予定しています。(導入時期や車両数は変更になる可能性があります)
■導入による効果
①VVVF化100%による使用電力量削減に伴うCO2排出の削減(2030年度時点での想定)
・サステナ車両100両導入 → 年間 約5,700t(約2,000世帯の年間排出量)のCO2削減
※旧型車両(直流モーター車)に比べ、使用電力量は約50%削減
②車両のリユースによるCO2削減
・新車製造時に排出するCO2の削減 約9,400t(1両あたり 約94t・100両合計)
・車両廃棄時に排出するCO2の削減 約70t(1両あたり 約0.7t・100両合計)
西武鉄道がとりくむこれまでの「サステナ車両」8000系に関しては、西武鉄道公式YouTubeチャンネル で視聴できます。8000系の改修工事や甲種輸送、初めての自力走行の様子などが見れる動画となっています。
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記事提供元:鉄道チャンネル
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