改造車の祭典で見つけた!! 「東京オートサロン2025」のやりすぎカーBEST5!
1月10~12日に開催された改造車の祭典「東京オートサロン」
43回目を迎えた改造車の祭典「東京オートサロン」(1月10~12日)に今年も男心をたぎらせるクルマが大集結した! というわけで、現地に突撃取材を敢行。会場を歩き回り、やりすぎにも程がある5台を勝手に選んでみた!!
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■学生たちの魔改造もチョー激熱!幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された世界最大級の改造車の祭典「東京オートサロン」。毎年1月に行なわれる自動車業界の大イベントは、今年で43回目の開催となった。389社が857台を展示し、3日間の開催で実に約26万人のクルマ好きが集結した。
【やりすぎ第1位】トヨタガズーレーシング GRヤリスMコンセプト まさかのミッドシップをご開帳したトヨタ。会場ではこの新型エンジンに「400馬力を期待!」という声も。クルマ愛があふれまくる今のトヨタならやりかねない。このエンジンを搭載するのはGRヤリスだけなのか!?
そんな中で注目度MAXだったのが、トヨタガズーレーシング(トヨタのスポーツブランド)のブースに置かれた世界初公開のGRヤリスMコンセプト。文句ナシの第1位だ!
ベースとなったGRヤリスは1.6リットル直列3気筒ターボエンジンをフロントに横置き搭載しているのだが、今回ご開帳されたモデルは、なんと車体後方に2リットル直列4気筒ターボエンジンをマウント! つまり、ミッドシップ(エンジンが車体中心部に近いところに配置されたクルマのこと)である。
しかも、マスタードライバーのモリゾウ氏(豊田章男トヨタ自動車会長)は新型エンジンに関して、「とにかく戦闘力!」と開発陣に伝えているというから激熱展開確定だ。
ちなみにGRヤリスのミッドシップ化に関して、SNSなどには、《トヨタの魔改造キター!》《MR2復活!?》《噂の新型セリカはミッドシップで登場か?》など大盛り上がりであった。
【やりすぎ第2位】スズキ ワゴンRスマイル ヨーロピアンアンティーク 異次元の魔改造をブチカマしてきたのがスズキ。ちなみに写真下のもふもふはイメージキャラクター(?)のちまいる。森の妖精である。世界にひとつだけしかないという貴重すぎるぬいぐるみたち。量産も視野にあるとか
第2位はスズキがブチカマしたワゴンRスマイル ヨーロピアンアンティーク。
「このクルマの世界観は〝ヨーロピアンアンティーク〟です。かわいいをブーストさせました!」(スズキ)
ベース車はワゴンRスマイルだが、塗装からして違う。ヨーロピアンアンティークは、光の反射で色が変化して独自の美しさを放つのだ。また、内外装にはピンクが多用されており、ヘッドランプやタイヤの側面までピンク。
さらにボディ下部や車両後部ドア、そして内装には花柄模様がギガ盛り状態! 完全に一線を越えたクルマだ。
ちなみに開発責任者に話を聞いたのだが、なぜか〝ちまいる〟についてのみ熱く語ってくれた。
「森の妖精・ちまいるは、ワゴンRスマイルを仲間だと思って人間界に来てしまった。今年、大活躍の予定なので、ぜひご注目ください」
【やりすぎ第3位】静岡工科自動車大学校 モンスターEK X 「売り物です」と看板があってもおかしくない品質であった。その見た目は控えめに言ってベース車よりもカッコよかった(汗)
続いて第3位は静岡工科自動車大学校のモンスターEK X。ベースは三菱のeKクロスEVだが、ド迫力にも程があるEVモンスタートラックに大変身! 足回りを加工することで、全高は圧巻の20インチアップを達成。さらに2ドア化、ルーフカットなどを施しているが、その質の高い出来栄えに感嘆!
「学校からの支給額は毎年100万円と決まっていまして、その限られた予算の中で生徒たちが知恵を絞り造りました」(静岡工科自動車大学校)
【やりすぎ第4位】NATS(日本自動車大学校) NATS SAMURAI カラーでお見せできないのが悔やまれるが、すがすがしいまでの金ピカボディは唯一無二。限界突破にも程がある出来であった
そして第4位はNATS(日本自動車大学校)がブチ込んだNATS SAMURAI。ベースは同校の校長が所有する旧型ジムニー。目を引くのがローダウンと、内外装のゴールドカラーだ。
「本来、ジムニーは背の高いクルマですが、生徒たちは『背が低いほうがカッコいい』と言って、このスタイルに決まりました。カラーは6層で、塗装に2ヵ月を費やしています」(NATS)
【やりすぎ第5位】ダイハツ ミライースGR スポーツコンセプト ダイハツは市販を否定していたが、会場のアチコチで「値段にもよるけど、市販されたら欲しい」という声が飛び交っていた
第5位はダイハツのミライースGRスポーツコンセプト。軽エコカーのミライースを公式魔改造。決してド派手な見た目ではないが、ターボと5速のマニュアルトランスミッションをブチ込んだ逸品カー。
「走りを楽しむためのエントリースポーツですが、現時点で市販の予定はございません」(ダイハツ)
外観はダイハツカラーの赤いボディに、GRエンブレムが輝く。専用フロントバンパーやBBS鍛造ホイールを装着。内装は本革ステアリングにレカロ社製のスポーツシートなど男心をたぎらせるギンギン仕様に仕上がっていた。
「仮に150万円以下で市販されたら大きな話題を呼ぶと思いますし、ダイハツが掲げる〝走りを楽しむためのエントリースポーツ〟も夢じゃない。軽の盟主復活の切り札になりえるクルマだと思います」(自動車誌幹部)
取材・文/週プレ自動車班 撮影/宮下豊史
記事提供元:週プレNEWS
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