登場人物すべてが悪党 失われた金と名誉を巡る韓国リベンジ・ノワール 「リボルバー」キャラ映像
2025年2月28日より劇場公開される、「無頼漢 渇いた罪」のチョン・ドヨン主演、オ・スンウク監督のタッグによる最新映画「リボルバー」から、チョン・ドヨン演じる主人公ハ・スヨンと彼女を取り巻く登場人物のキャラクター映像が公開された。
罪をかぶり服役した元刑事のスヨンは、住む場所もなく天涯孤独の身。彼女の願いは、約束された金とマンションを取り戻すことだけだった。「マンションを取り戻してお金ももらいます」と無表情で裏切り者を探して突き進むスヨン。オ・スンウク監督が「チョン・ドヨンが持っている品格と優雅さ、そして深い包容力を考えながら、”鉄の心臓”を持つ主人公の物語を作り上げた」と語るキャラクターを体現している。
そのスヨンに金を約束したアンディは、”香水くさい猛犬だ”と評され、キレると手がつけられず、「俺の辞書に‟約束″はない」とスヨンに言い放つ。スンウク監督が「まるで病んだ皇帝のような複雑なキャラクター」と語る、これまでのチ・チャンウクのイメージを覆す強烈な表情でスヨンと対峙(たいじ)する。
出所後のスヨンの前に赤い車で颯爽(さっそう)と現れるチョン・マダムことチョン・ユンソンは、「誰の指示?」とスヨンに聞かれてもうまくかわし、一方スヨンを消し去ろうとする組織に監視を命じられながらもスヨンにアンディの居場所を教えるなど、敵か味方かわからない役どころ。「彼女の本性が明らかになると、仮面が落ちて、生々しい感情が表に出てくるようだった」と監督が振り返るように、物語を前に進めるキーポイントのキャラクターで、昨年のロンドンアジア映画祭でベストアクター賞を受賞した。
オ・スンウク監督は、「スクリーンで観ると、俳優たちの微妙な感情の震えを感じられると思う。登場人物が隠したい、または表に出したい様々な感情が映し出されて、まるで壮大な顔のショーケースのような映画だ」と語り、特に顔のアングルにこだわって撮影したという。チョン・ドヨンも「素晴らしい俳優がたくさん出演して、映画がとても豊かに仕上がった。俳優たちの演技を見るにふさわしい映画」と自信をみせている。
「リボルバー」は、失われた金と名誉をめぐる韓国のリベンジ・ノワール映画。夢に見たマンションへの入居を待ちわびていた警察官のスヨンは、恋人の突然の裏金問題に巻き込まれ、「すべての罪をかぶってくれるなら大きな補償を約束する」と謎の男アンディに持ち掛けられる。スヨンはこれを受け入れ刑務所に入る。2年後のスヨンの出所日。刑務所の前で彼女を待ち伏せしていたのは、見知らぬ謎の女ユンソンだった。失ったすべてを取り戻すために、補償を約束したアンディを探しまわるスヨンは、背後にある巨大な勢力と向かい合うことになる。
スヨンを演じるのは、「シークレット・サンシャイン」で、韓国人俳優として初となる第60回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞したチョン・ドヨン。カンヌ国際映画祭の「ある視点」に正式出品された「無頼漢 渇いた罪」に続き、オ・スンウク監督とタッグを組み、目的のために粘り強く一つの道だけを行くスヨンの怒りを、ドライかつ冷徹に体現する。アンディ役をチ・チャンウク、謎の女役をイム・ジヨンのほか、イ・ジョンジェ、キム・ジョンスらが顔をそろえる。
【作品情報】
リボルバー
2025年2月28日(金)全国ロードショー
配給:ツイン
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記事提供元:映画スクエア
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