シーズン序盤がカギに 山下美夢有らの出場試合数はどうなる?【米女子ツアー基礎知識】
今年の米国女子ツアー(LPGA)には、過去最多となる13人の日本勢が参戦。その中には、最終予選会をクリアした山下美夢有、岩井明愛・千怜姉妹、吉田優利、馬場咲希も含まれる。予選会突破の5人は2025年にどれだけの試合に出場することができるのか。改めて整理してみよう。
まずはフルシード権を持つ日本勢をおさらいする。最も優先順位が高いのは『カテゴリー1』。公傷や育休から復帰した選手を除き、昨季のポイントランキング80位までが該当する。古江彩佳、西郷真央、笹生優花、畑岡奈紗、渋野日向子、西村優菜、勝みなみがこのカテゴリーに入り、シーズンを通してほぼすべての試合に出場可能だ。
昨年の「TOTOジャパンクラシック」を制した竹田麗央は『カテゴリー7』に分類される。これは米ツアー優勝による権利で、すでに2年間のシード権を保有している。
さて、本題である最終予選会を突破した選手は『カテゴリー15』に属し、いわゆる“準シード”の出場権を持つ。5月に行われる『第1回リシャッフル』で出場優先順位が見直されるため、山下ら5人はそこまでにポイントを積み上げて、中盤戦の出場権を勝ち取る必要がある。
では、カテゴリー15の選手はシーズン序盤にどれほどの試合に出場できるのか。昨季の実績と照らし合わせてみる。
昨季の予選会をトップで通過したロビン・チェ(オーストラリア)は、優勝者のみが出場できる開幕戦や、出場枠が限られるアジア2戦などを除くと、第1回リシャッフルまでの12試合中8試合に出場。今季の予選会1位通過の山下も、同様の試合数に出場できると予想される。
また、昨季予選会10位タイの選手でも7試合に出場しており、岩井千怜(2位)、岩井明愛(5位T)、吉田(9位)の出場可能試合数も同等とみられる。一方、予選会24位タイで通過した馬場は他の4人に比べて優先順位が低く、序盤は4試合程度の出場にとどまる可能性が高い。
日本勢では過去最多の5人が最終予選会を通過したが、シーズンが開幕しても試練は続く。まずはリシャッフルまでにしっかりと結果を残し、出場機会を増やしていきたいところだ。
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