マキロイのぶっ飛びドライバーをAI分析 アマチュアの前傾が起きるのは、バックスイングに問題あり!
ドライバーが安定せずスライスに悩む元サッカー日本代表の福田正博さん。スイングAI分析の第一人者である北野達郎が、昨シーズンの米ツアーで平均320.2ヤードでドライビングディスタンス2位となったローリー・マキロイ(北アイルランド)と、福田さんのスイングをAI診断アプリで比較した。注目したポイントは?
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【北野】マキロイのデータを比べると、腰と右肩の角度に違いがありますね。福田さんはインパクトのとき腰が前に5.5センチ出ていますが、マキロイは逆に2.2センチ背面側に動いています。この影響がインパクトの右肩の角度に表れています。
【福田】どういうことですか?
【北野】右肩の角度は右ワキの側屈(縮める動き)ができているかを表す。インパクトで福田さんはマキロイより右肩が高い位置にあります。原因はそれよりも前、バックスイングのときに手先だけで高く振り上げる点にあるのです。
【福田】どんなミスにつながりやすいんですか?
【北野】手先で上げるから早くリリースしてしまう。ダフりたくないから腰が前に出て上体が伸び上がるのです。竹トンボのように、上体とともに両手が回るのが理想ですね。では、ヒザ立ちでティアップしたボールを打ってみましょう。
【福田】あっ、ダフった!
【北野】ダフるのは、手先だけで振り上げている証拠。これが打てるように手首の角度を保て水平に振る感覚が欲しいですね。
【福田】どうすればいいでしょうか?
【北野】立った状態でヘッドを顔の高さに保ってヨコ振りしてみてください。僕が持つ高い位置のボールを打つイメージで。手元よりヘッドを高く保つことを意識しながら、この素振りを繰り返す。前傾に対して竹トンボのように体と同調して両腕が動くのが理想です。
【福田】こんな意識はなかったですね。
【北野】水平素振りをするときは、必ずヘッドを上げましょう。また、ヒザ立ちでの水平素振りも効果的です。あと左手のハラでグリップを押さえてヘッドを上げると、手首の角度を保ちやすくなりますよ。
■福田正博
ふくだ・まさひろ/1966年生まれ。元サッカー日本代表で、現在は解説者として活躍している。ゴルフ歴30年で平均スコアは「95」。カットスライスによるOB連発での大叩きが悩みの種。
■北野達郎
きたの・たつろう/AIによる3D解析技術でスイングをデータ化できる解析アプリ『スポーツボックスAI』の第一人者。東京都千代田区にあるパーソナルゴルフラウンジでレッスンを行っている。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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