「ここでいつか勝ちたいと思っていた」 松山英樹は体調不良乗り越え…新年初戦で大記録V
<ザ・セントリー 最終日◇5日◇プランテーションコースatカパルア(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>
コリン・モリカワ(米国)との一騎打ちとなった2025年初戦の最終日。最終18番パー5はアプローチで寄せて、2.5メートルのバーディパットを残した。入ればツアー新記録。「そういうことを思っていたら入らないなと思っていたら、入りましたね」。力強くこぶしを握り、ツアー新記録となるトータル35アンダーで優勝。ツアー通算11勝目を大記録とともに飾った。
1打リードの単独首位で最終日を迎えた。3番パー4では残り107ヤードから、「バーディチャンスについたと思ったら入って、歓声で分かった。うれしかった」とショット・イン・イーグルを奪取。序盤から勢いに乗った。
5番パー5では2オン3パットとしたコリンに対し、アプローチで寄せてバーディを奪う。最後まで主導権を握り、3打差をつけてフィニッシュ。誰の追随も許さなかった。
フェアウェイキープ率75%(45/60)は全体7位、パーオン率は87.50%(63/72)で4位と好数値。そして注目したいのがグリーン上。パーオンホールのパット数は1.56で2位だった。初日から投入したスコッティ・キャメロンのブラックパター『009M(センターシャフト)ツアープロトタイプ』が勝利を後押しする形に。「手に入ったのは12月のクリスマスあと。ハワイに来て、ここで初めて使いました」と投入したばかりのパターでバーディを量産した。
昨年末には体調を崩しており、大会期間中も「自分自身の体調が良くない」状態だったという。そんな気がかりも乗り越えながら、オフが明けたばかりの新シーズン開幕戦で、記録ずくめの勝利を飾った。今大会は昨年のポイントランキング上位者と優勝者のみが出場できるエリートフィールド。「ここでいつか勝ちたいと思っていた」という舞台でもあった。
来週は同じ米ハワイ州のオアフ島に移り、「ソニー・オープン・イン・ハワイ」が開催される。22年に通算8勝目を挙げた大会で、「ハワイで2つとも勝ちたいと思っていたので、それが達成できてうれしい」と喜ぶ。昨シーズンは2年ぶりの勝利を含む2勝。今年の松山英樹はどんなシーズンを送るのか? 期待が募るばかりだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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