松山英樹が開幕戦から“横綱相撲”で11勝目 佐渡充高は「世界ランク1位、年間王者も狙える」
<ザ・セントリー 最終日◇5日◇プランテーションコースatカパルア(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>
米国男子ツアーの開幕戦は、単独首位から出た松山英樹が1イーグル・7バーディ・1ボギーの「65」をマーク。2022年の今大会でキャメロン・スミス(オーストラリア)が記録した米ツアーの72ホール最多アンダーパー記録を1打更新するトータル35アンダーで優勝。昨年8月の「フェデックス・セントジュード選手権」以来となるツアー通算11勝目を挙げた。中継したBSJapanext(BS263ch)で解説を務めた佐渡充高と実況・工藤三郎が大会を振り返る。
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最終日、スタートホールの1番をパーで滑り出す松山。迎えた3番パー4だった。2打目で2バウンドしたボールがカップイン。ショットインイーグルを奪った。5番パー5でバーディ、7番では今大会2つ目のボギーとなった。それでも、8番、9番で連続バーディを奪い、前半のプレーを終えた。
バックナインでも勢いは止まらない。11番では9メートルを沈めてバーディ。続く12番でも6.5メートルを沈めて、パッティングがさえわたる。さらに、16番ではピンそば1メートルにつけるセカンドショットを披露し、バーディ。最終18番パー5でもバーディを奪い、米ツアー新記録を打ち立てた。
解説の佐渡は、「開幕からこれだけね、素晴らしいプレーを見せてくれて、もう本当に嬉しい限りですね。今週は松山のスゴさが光った試合かなと思っています」と、話す。
「何度も何度もカップに入りそうなショットがあれだけあるってのは、そうはないことですよ。 そしてついにきょうはね、そういったショットが入って、3番でイーグルがありました。改めてスゴさを感じますたし、他の選手との違いを感じた試合でした」と解説する。
NHK時代からPGAツアーの実況を担当する工藤は、「11勝目になってくると、勝ち方が堂々たる立ち振る舞いでした。相撲で言えば“横綱相撲”。こうリードしながら、寄り切る形がね。風格を感じました」と、松山を褒めたたえた。
開幕戦から優勝を果たし、絶好のスタートを切った。今後、シグネチャー大会やメジャーでの活躍も期待が膨らむ。改めて佐渡は、「PGAツアーに参戦してから12シーズン目で最も良いスタートを切ったと思います。スコッティ・シェフラーがどうプレーするか分かりませんが、世界ランキング1位、シーズンの年間王者も狙えると思います」と、期待を込めた。
次週は、22年に優勝した「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(ハワイ州・ワイアラエCC)に出場予定となっている。
BSJapanextでは今夜9時から緊急特番「FORUM8 Presents PGATOUR TV Program PGAハイライト 松山英樹 2025開幕戦優勝!通算11勝目おめでとうSP」を放送(公式アプリでも同時配信)。週末2日間にわたって放送した中継映像、今大会のハイライト映像を1時間に凝縮して振り返る。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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