2025年のプロ野球を展望! 注目している選手やチームは?【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第147回
2025年のプロ野球を展望した山本キャスター
あけましておめでとうございます。野球大好き、山本萩子です。
2025年の連載1回目は、今年注目すべき選手とチーム、そして抱負についてお話しさせて下さい。
1)変わるMLBの勢力図
"大谷翔平効果"もあり、西海岸のチームが盛り上がった2024年のMLB。ドジャース、パドレスが熱い戦いを繰り広げたことも記憶に新しいですが、今年は東海岸のチームにも注目です。
東海岸の"2強"と呼ばれるのは、ヤンキースとレッドソックスです。
ニューヨークに本拠地を構えるヤンキースは、ブレーブスからマックス・フリード投手を左腕史上最高年棒で獲得。一方のレッドソックスも、パイレーツからアロルディス・チャップマン投手、ドジャースからウォーカー・ビューラー投手と、大物投手を次々と補強しています。
この2チームは日本のプロ野球でいえば、巨人と阪神という感じでしょうか。レッドソックスは近年、不本意なシーズンが続いていましたが、捲土重来を期して積極的に補強に動いたことで、MLBの勢力地図が一変する可能性があると思います。
"伝統の一戦"が盛り上がると、球界、ひいてはスポーツ全般が盛り上がるのが世の常。メッツも、史上最高契約でヤンキースのフアン・ソト選手を獲得しましたし、今年は間違いなく東海岸のチームがニュースを賑わせることでしょう。
2)オリオールズに移籍の菅野投手は、捕手とのコンビも注目
今オフ、巨人・菅野智之投手のオリオールズへの移籍が決まりました。オリオールズといえば、かつて藤浪晋太郎投手(現メッツFA)や上原浩治さんも在籍した、日本人に馴染み深い球団でもあります。このチームの捕手は、大学時代に無死満塁で敬遠されたという伝説を持つ、2019年ドラフト1巡目のアドリー・ラッチマン捕手。このコンビは、MLBファンならずとも激アツですよね。
オリオールズは、ここ最近は若くて勢いのある選手が中心となっていますが、35歳で夢を叶えた菅野投手がどんな化学反応をもたらすのか。これまで菅野投手にはヤクルトも苦汁を飲まされてきましたが、今年は心から応援したいと思います(笑)。
ナ・リーグでは、この帽子のメッツにも注目。東も熱い2025年になりそうです。
3)我がヤクルトの注目選手
ヤクルトで最も注目しているのは、エース候補の最有力、吉村貢司郎投手です。吉村投手はおっとりとした性格ですが、今年はもう少し「自分がエースだ」という気持ちを持ってもいいんじゃないか、と思っています。
五十嵐亮太さんからお聞きしたのですが、かつて千賀滉大投手(現メッツ)がソフトバンクで頭角を現し始めたときに、自分から前に出るタイプではなかった千賀投手に対して、周囲の選手が総がかりで「お前がエースなんだ」と自覚させたそうです。吉村投手にも同じような形でエースの自覚をもってもらい、もうひと皮むけてほしいです。
エースが勝てばチームも勢いに乗ります。どんなに苦しいときも投げ抜く精神力も磨いて、みんなから信頼される絶対的な存在になってほしいです。そして、ヤクルトが優勝争いに絡みますように。
初日の出ならぬ初夕陽。野球好きのみなさまにとって素敵な1年になりますように!
4)個人的な目標
NPBのホームページの中に「球場一覧」というページがあります。一度でもプロ野球の試合を開催したことがある全国の球場が網羅されているのですが、50年前に一度だけ試合が行なわれた地方球場の名前を見ていると、時間が経つのを忘れてしまいます。そして、いつかこれらの球場に足を運びたい。夢は膨らみます。
これまで野球の取材を重ねてきて、現地に足を運ぶ大事さを知りました。今年は、地方の球場にも足を運んで、その場所で生まれたドラマを掘り起こしたい。そんなお仕事ができることを今年の目標にします。
それでは、あらためて今年一年、よろしくお願いいたします!
構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作
記事提供元:週プレNEWS
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