解剖写真問題にドラゴン細井医師が言及 「もうかばえないかなという感じ」「美容外科の地位がかなり下がった印象」
東京美容外科の美容外科医「黒田あいみ」(登録者数262人)が「解剖実習」に関する不適切な投稿をして炎上した件で、ビジネスリアリティー番組「令和の虎」(同131万人)の出演者で美容外科医の「ドラゴン細井」(同19万人)がYouTubeチャンネルを更新。「もうかばえないかなという感じですね」と事態の深刻さを語りました。
昨今の解剖実習は観光も兼ねた“イベント要素”が
細井は今回の件に関して、医師と一般の人では遺体の捉え方が違うものの、SNSは医師だけが見るものではないとし、当該投稿について「やっぱりダメなんじゃないかなと思います」という見解を示します。
黒田医師の上司である東京美容外科の統括院長「麻生泰」(同22万人)は、細井と同じく令和の虎にも出演していることで知られます。細井は、東京美容外科について「麻生先生しかり、自分もお世話になったクリニックですので、あんまり言いたくはないんですけれども」と前置きしつつ、「これは批判を受けるのが相当、になるのかなと思います」と話しました。
本来遺体は神聖なものであり、解剖実習は献体してもらうからこそ成り立つものだという細井。しかし昨今、海外で行われる解剖実習には「イベント要素」が強くなってきたとします。今回問題となった実習はグアムでしたが、ハワイやグアムなどで開催されることがあり、観光も兼ねるなど「楽しいイメージ」が定着しつつあったといいます。
細井が学生時代に経験した解剖実習では部屋に入った瞬間から空気が張り詰めていたとのこと。献体した人に感謝し、解剖を始める前には必ず黙とうをしていたそうです。今回は、医師になってからの実習であり、海外だったというもあり、昔の医学部の解剖実習とは「違う雰囲気になってしまったのではないか」と考察しました。
「美容外科医の地位が一層下がった」
細井によると、この問題は海外でもニュースになっているとのこと。炎上後の麻生の発信についても厳しくバッシングされているため、献体をする人が減ったり、海外での実習の機会も減る可能性を懸念。「医療界全体、ましてや美容外科の地位がかなり下がったような印象もあります」と見解を述べました。
細井は美容外科医の立場がより一層悪くなっていることは間違いないとして、他の美容外科医に向けて初心を忘れてはいけないと訴えます。「生きている、亡くなっているにかかわらず、人の体を扱わせていただいている仕事」であるため、もう一度気を引き締めていくべきだと話しました。
コメント欄では「生命を救うために医者やってないから気が緩んでるんだろ」「一部の人の言動で、頑張っていらっしゃる医療従事者の印象が下がる、献体を提供してくださる方が少なるのはとても悲しいことですね」など様々な意見が寄せられています。

記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
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