ドライバーが安定しないのは「動き過ぎ」が原因だった! 世界屈指のボールストライカー、コリン・モリカワは何がすごいの?
ドライバーショットが安定しない原因は意外にシンプルであり、「動き過ぎによることが多い」とスイングAI分析の第一人者、北野達郎はいう。26日発売のゴルフ雑誌ALBA907号では、スイングAI診断アプリで元サッカー日本代表の福田正博さんと、PGAツアー代表のコリン・モリカワ(米国)のスイングを比較分析している。
アドレスからトップで、モリカワは胸も腰もほとんど動いていないのに、福田さんは大きく移動。「自分がこんなに動いているなんて……。ゴルフを始めたとき『体重移動をしろ』と言われたので、それを忠実に守っているだけなんですが」と、ガク然とする。
確かに日本では、『体重移動をしろ』と教えられるが、それが動き過ぎの原因になっていたようだ。「バックスイングで右に動くと左に戻る量が多くなるので、上下の打点のブレが激しくなります。コリン・モリカワのように動く量が少ないほど、再現性は上がります」と北野は話す。
男子トッププロたちも“動き過ぎない”ことを重視している。「バックスイングで右へ1センチも動きたくない。動いたら軸ブレになるので」(稲森佑貴)。「コースだとボールに意識が行くので、上体が突っ込まないよう注意している」(蝉川泰果)。「体重移動ではなく軸を重視して回転する」(杉浦悠太)。
バックスイングでスエーしないためにはどうしたらいいのか? 「福田さんが長年やっている左足のヒールアップは直さない方がいいです。左ヒザを動かす向きを変えましょう。右方向でなく前に出してください」。すると、福田さんは「これなら右腰がスエーしませんね」と納得。体の回転量を確保しつつ、スエーが抑えられた。
さらに北野は切り返しについてもアドバイス。「トップを作ってから切り返そうとすると、右へ動き過ぎてしまう。コリン・モリカワのように手元が胸の高さに来たら、左足に乗りましょう。左ツマ先にも乗せると深い捻転差を作りながら軸が保てます」。参考にして年末年始のプレーに役立てたい。
■福田正博
ふくだ・まさひろ/1966年生まれ。元サッカー日本代表で、現在は解説者として活躍している。ゴルフ歴30年で平均スコアは「95」。カットスライスによるOB連発での大叩きが悩みの種。
■北野達郎
きたの・たつろう/AIによる3D解析技術でスイングをデータ化できる解析アプリ『スポーツボックスAI』の第一人者。東京都千代田区にあるパーソナルゴルフラウンジでレッスンを行っている。
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<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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