美容外科医の「解剖実習」投稿での炎上うけ、麻生泰医師が改めて謝罪 「監督者である私に責任」

東京美容外科で統括部長を務める「麻生泰」（登録者数22万人）が23日夜にXを更新し、同院に所属する「黒田あいみ」医師による不適切投稿を改めて謝罪するとともに、自身の初動コメントについても謝罪しました。

解剖実習の写真をSNSに投稿し、倫理観を問う声が続出

黒田医師は、グアムで参加した解剖実習の写真をインスタグラムやブログに投稿。「（新鮮な御遺体）解剖しに行きます！！」というテロップともに手を振る映像や、「頭部がたくさん並んでるよ」というコメントともに、解剖が行う部屋の写真を投稿していました。また、写真にはぼかし加工が施されていたものの、一部には遺体の頭部が映り込んでしまっていました。

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22日までにXでこの投稿が拡散されると、倫理観を問う声が続出して炎上状態となります。これを受け、同日夜に麻生医師がこれについてコメント。麻生医師は主催者の1人として謝罪をしつつ、外科医にとっての解剖の有益性を力説。「この写真は、アメリカで解剖している事ですので、日本ともルールが異なります」と訴えました。

その後、黒田医師は23日までに問題の投稿を削除し、ブログに謝罪文を投稿しました。

しかし麻生医師の投稿に対しては「アメリカではご遺体をSNSに晒しても問題ないというご認識で？」「アメリカでは献体していただいた故人様を、ぼかし付きとは言え晒し者にして遊ぶのが許されるということなのですか？」といった批判が殺到。コミュニティノートでも

投稿内容には解剖の様子を背景にした記念撮影が含まれており、黒田氏が笑顔でピースサインをしている姿も見受けられました。また「新鮮なご遺体を解剖しに行きます！」や「頭部がたくさん並んでるよ」といったコメントが添えられ、これが多くの人々から「不適切である」と非難されました。このような事態は、医療従事者としての倫理観や社会的責任が問われるものです。

といった指摘が寄せられました。

医師からも複数の批判が寄せられており、中でも高須クリニックの高須克弥医師は、「南無阿弥陀仏。馬鹿医者め！クズ」と痛烈批判。麻生医師に対しても「コミュニティノートを読みたまえ。これが常識です」「僕の時代の医学部解剖実習での作法は、献体してくださった方に黙祷のあとお顔をしっかりと観察して記憶することでした」などと厳しく指摘していました。

大変申し訳ございません。
主催者の1人としてお詫びします。
ただ、解剖をする事は外科医にとって、とても重要な意味を持ちます。
臨床に携わる医師が解剖する事は、学生時代との解剖とは違い、患者さんに直結して還元できる事が大きいです。… https://t.co/u7zAUBpAqn

— 麻生 泰 (@asoutoru) December 22, 2024

麻生医師が改めて謝罪「皆様にご迷惑をかけたのは私に責任」

こうした状況を受けてか、麻生医師は23日夜に再びXを更新。黒田医師の投稿を改めて謝罪しました。麻生医師は、部下を庇う気持ちもあって、初動で不適切な謝罪文を出したと認め、さまざまな医療関係者に問題が波及したことを謝罪。今後は倫理面でも教育を徹底するとしました。

今回の件で黒田医師に対する殺害予告まで出る事態となっていたとのこと。麻生医師は、今後は解剖セミナーへの院としての参加を取りやめると報告し、解剖セミナー自体がなくならないよう努めたいとしています。

当院医師による、グアムにおける解剖セミナーでの不適切な投稿を謝罪します。

ご遺体を提供してくださった方々への敬意や配慮が欠けていた上に、献体を検討してくださっていた方々のご家族や医療関係者に多大な迷惑をかけ、他院の医療関係者或いは美容医療に携わる様々な方々への信頼まで失墜させる事になり、言葉もありません。

部下を庇う気持ちもあり、初動で不適切な謝罪文を出し、Xにて拡散され、更に、皆様にご迷惑をかけたのは私に責任がございます。

特に臨床解剖に携わる先生達にご迷惑をかけ、この事で医学生や医師、様々な医療関係者にまで波及してしまい謝罪の気持ちを言葉にしようにも困惑してしまいました。
今後、二度とこのような事がないよう倫理面においても話し合い、教育を徹底して参ります。

本来、医学生にもわかるような倫理が抜け落ち、見本を見せるべき先輩医師が行った行為につきましては監督者である私に責任がございます。

当該の黒田医師に対して殺害予告まで出てしまい事の大きさにただ困惑するばかりです。

東京美容外科としましては、今後の解剖セミナーへの院としての参加を取りやめ、希望者には個人での参加を促していきます。
私も主催からは外れます。

本来なら解剖の意義を一般の皆さんに説いて、患者さんに還元していかなきゃいけない立場にならなきゃいけないはずでしたが、私共クリニックの所属ドクターが犯した愚行のために解剖セミナー自体がなくなってしまう事のないように務めていきたいと思います。

大変申し訳ございませんでした。

当院医師による、グアムにおける解剖セミナーでの不適切な投稿を謝罪します。…

— 麻生 泰 (@asoutoru) December 23, 2024