【J3・JFL入れ替え戦第2戦レポート】県勢初のJリーグ昇格!高知ユナイテッドがJ3へ! YS横浜は無念のJFL降格

高知ユナイテッドSCのホーム扱いで行われた前週の第1戦は1-1のタイスコア。今大会はシンプルな2試合合計スコアで争われるため、Y.S.C.C.横浜のホーム・ニッパツ三ツ沢球技場で開催される第2戦で勝利したチームが、来シーズンのJ3参入権を得るというシチュエーションでキックオフを迎えた。スタメンは第1戦と同じメンバーを並べたYS横浜に対して、高知ユナイテッドSCは1人を入れ替えた。
初戦の内容とスコアが表すように両チームの力はきっ抗。“一発勝負”のゲームとなったことで慎重な立ち上がりが予想されたが、スコアは早々に動いた。7分、セットプレーの二次攻撃から右サイドでボールをつなぎ、吉田知樹からパスを受けた小林大智がクロスを入れる。これに反応したのが先発起用された新谷聖基。ニアサイドから豪快なヘディングシュートを突き刺すと、高知から訪れたファン・サポーターは大きな歓声を上げた。
2試合のトータルスコアで一歩前に出た高知は、これで落ち着いてゲームを進められるようになる。前に出てきたYS横浜に押し込まれる時間帯もあり、前半のシュート数は高知の2本に対して3倍となる6本を打たれたが、アウェイの雰囲気にも呑まれることなく1点のリードを保ったまま前半を折り返した。
後半も状況を見ながらしっかりと耐え、高知が着実に時計の針を進めていく。シュートを打たれたとしても守備陣を中心に全員が集中を切らさずに対応。ついに時間はアディショナルタイムに突入する。そして迎えた90+1分に試合を決定付ける2点目が高知に生まれる。
YS横浜の猛攻をしのぎ、左サイドに流れたクリアボールを佐々木敦河が拾うと、少し運びながら高野裕雅に預ける。ここで高野のラストパスに抜け出した内田優晟がエリア内で相手DFを冷静に交わして右足でシュート。途中出場の背番号29はゴールネットを揺らした瞬間、ゴール裏に待ち構えるサポーターの下へ一目散に駆け付け、ベンチから飛び出してきたチームメイトからも祝福にあった。
残りのアディショナルタイムも無失点で戦い切った高知が、そのまま2-0で勝利。2試合合計スコアを3-1として、悲願であったJ3昇格を決定。高知県に史上初めてJクラブが誕生することとなった。一方、YS横浜は無念のJFL降格が決定。J3が創設された2014シーズンからずっと戦い抜いてきたが、ここで12年ぶりにその舞台から降りることになってしまった。
<J3・JFL入れ替え戦 第2戦>
2024年12月7日(土)15:03キックオフ
Y.S.C.C.横浜0-2 高知ユナイテッドSC
得点者
YS横浜:─
高知:新谷聖基(7分)、内田優晟(90+1分)
※2試合合計1-3で高知ユナイテッドSCのJ3昇格が決定
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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