初の大会連覇へ小祝さくらは“2年連続道産子トリオ”の予感が的中 「まあ、そうくるかなと思った」
<ミネベアミツミレディス 北海道新聞カップ 事前情報◇3日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6667ヤード・パー72>
昨年の大会で話題を独占した道産子トリオが今年も¨結成¨された。ツアー通算6勝の35歳・菊地絵理香と、同11勝の26歳・小祝さくら、そして23歳のルーキー・政田夢乃。北海道出身の3人で予選ラウンド2日間を回る組み合わせに、大会連覇がかかる小祝は「予想通りです。そうくるかなと。何となくだけど、多分、夢乃ちゃんが入るとも思っていました」と的中に笑顔でうなずいた。
昨年は小祝、菊地、宮沢美咲のトリオで最終日まで優勝争いを演じ、同じ出身地の3人が4日間とも同組となった。詳細なデータは残っていないが、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)も「記憶にない」という参考記録ながらツアー史上初の珍事だった。地元ギャラリーも大喜びの展開は最終日を単独首位で出た小祝がトータル12アンダーで、2位の菊地らに3打差をつけて逃げ切り。アマ時代も含めて26試合目で念願の地元Vを達成した。
あれから1年。自身初の連覇がかかった大会だ。直近3試合も2位→優勝→4位と開幕時からの好調をキープしており、小祝自身も「ショットもパットも安定感があるゴルフができているから、この順位にいられると思う。やってみないと分からないけど、調子は悪くないと思います。しっかり継続していきたい」と自信を漂わせた。
メルセデス・ランキングは3位につけ、1位の山下美夢有、2位の竹田麗央は来週のメジャー「エビアン選手権」に備えて今週は不在。単独23位以上で13試合ぶりに1位に返り咲く。また、年間獲得賞金は既に1億2000万円を突破し、約240万円を稼げば、賞金ランキング4位だった昨季を早くも超える。だが、今季19試合目で長いシーズンはまだ折り返し地点。がつがつしたところは一貫して皆無の女王候補は「まだまだ試合は続くので、あまり気にしても何も変わらない。結果は最終的についてくるかなという感じです。連覇の意識もないです」といつものマイペースだった。
北海道に戻って来たときの一番の楽しみはスープカレー。「家族が誰も食べなかったので、初めて食べたのは高校のとき。それからハマっています」という好物を食して、今年も主役を演じ切る。(文・臼杵孝志)
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