『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』Blu-ray&DVD BOX購入者対象イベントに栗山航・仲野温・中澤実子が登壇
金色の輝きを取り戻し、ホラーの邪悪な陰謀を打ち砕いてきた黄金騎士ガロ・道外流牙。〈ハガネ〉を纏う謎の騎士との邂逅により、次なる試練へ導かれる──。『牙狼<GARO>』シリーズ4年ぶりの新作として2024年1〜3月に放送された『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』。シリーズでは“金狼感謝の日”として知られる11月23日(土)に、Blu-ray&DVD BOX購入者対象イベントがユナイテッド・シネマ豊洲で行われた。
最終回(第12話)「継(つなぐ)」をスクリーンで上映したのち、道外流牙役の栗山航、白羽創磨役の仲野温、コヨリ役の中澤実子の3名が登壇。シリーズファンである夫婦お笑いコンビ〈ホロッコ〉のほり太の進行により、トークショーが始まった。
テーマはキャストのお気に入りシーン。栗山が挙げたのは、第5話「悟(さとる)」での長回しアクションだ。オフィスビルの廊下で次々とホラーを斬っていく道外流牙を、外からドローンで捉えた。
「横山(誠)さんが総監督だった『牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜』のときは、けっこう長回しのアクションが多かったんですが、『ハガネを継ぐ者』のアクション監督を務めている鈴村(正樹)さんは、わりと細かく(カットを)割るタイプの方なんです。そんな中で、ここは唯一と言ってもよい長回しだったので、僕も緊張しました。まずビルの廊下が狭いのと、窓が大きくて、ほぼ全身が映るから、ポーズなどもきっちり決まるように動かなくちゃいけない。しかも、ただでさえ、ビル風がある中でドローンをうまく操作して撮影するのがむずかしいのに、この日は特に風が強かったんです。実際にアクションをする僕らだけじゃなくて、スタッフの高い技術も必要とされる場面でしたが、本番は3テイクでOKでした。体力的にも消耗しましたが、良いシーンになったと思っています」(栗山)
なお栗山はドローンの形態模写も披露。隣席の中澤は笑いをこらえきれない様子だ。
仲野は第4話「傷(きず)」より、流牙の言葉を受けて創磨が魔戒騎士の使命や宿命を再認識するシーンをセレクト。
「創磨はあのとき、激しく葛藤していて、苦しかったと思うんです。そんな状況だったから流牙の言葉がストレートに刺さった。あのシーン、台詞は栗山さんのほうが多いんですけど、それだけに、創磨が流牙の言葉をどう受け止めたのか、少ない台詞や表情で、しっかり見せたいと思っていました。個人的には、あのシーンを演じたことで、『創磨になれた』気がしました。忘れられない撮影ですね」(仲野)
中澤は第10話「惑(まどう)」から、コヨリがムツギ(黒谷友香)に立ち向かう緊迫シーンを選んだ。
「自分の中で、いちばん最初に思い出として浮かんだのが、このシーンでした。コヨリの複雑な心情を演じるのはむずかしかったですが、全力で挑みました。コヨリも、私自身も成長できたシーンだと思っています」(中澤)
魔戒法師ムツギの真意が明らかになる展開については、ムツギを母のように慕うコヨリを演じた中澤も、当初は聞かされていなかったという。一方で栗山は、大まかな方向性を聞いたうえで、ムツギの結末については、決定前にメイン監督の松田康洋と話し合ったとのこと。また、仲野は「自分は(役に)入り込んでしまうタイプなので、終盤のムツギに対しては、ショックや怒りで、感情がぐちゃぐちゃになっていました」と振り返った。
続いてファンの質問にキャストが回答する(拒否権ナシ!)コーナーで盛り上がり、最後にスペシャルゲストとして黄金騎士ガロ闇(おん)とハガネが登場。キャスト3名を交えた写真撮影が行われた。
「来年は『牙狼<GARO>』20周年なので、さらに賑やかなイベントができるんじゃないかと期待しています」という栗山のメッセージとともにイベントは終幕。『牙狼<GARO>』の伝説はまだまだ続く。
登壇
栗山航・仲野温・中澤実子
ヘアメイク
宫内三千代(BELLEZZA STUDIO)
澤田久美子(BELLEZZA STUDIO)
スタイリスト 黒田匡彦
衣装協力 Losguapos TEL 03 6427 8654
©2024「ハガネを継ぐ者」雨宮慶太/東北新社
記事提供元:キネマ旬報WEB
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