32歳・竹安俊也がプロ転向10年目にして念願の“エリート大会”へ 今季初シードの若手も初出場「トッププロの仲間入りができた」
<ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前情報◇26日◇東京よみうりCC(東京都)◇7002ヤード・パー70>
国内男子ツアーで限られた“エリート”しか出場ができない最終戦が28日(木)から始まる。2014年にプロ転向した32歳・竹安俊也は、プロ10年目にして念願の初出場となった。
「1年間の目標にしていました。カシオ(前週のカシオワールドオープン)でそれを目標にしかやってこなかった。順位を予想して、なんとなくこの順位に入ればいけるな、と初日からずっと意識していて。4日目を終えて順位が決まったときに、初シードがカシオで決まったときよりめちゃくちゃうれしかったです」
最終戦は「プロの仲間入りじゃないですけど、憧れだった。トッププロが出られる大会」という印象を持っていた。これまでの目標は、ツアー初優勝と今大会に出ることとしており、1つ達成。「(トッププロの)仲間入りができたかなと思えました」と、笑顔を見せる。
これまで出場した22試合を振り返ると、開幕戦からの2試合は予選落ちからのスタート。しかし、5月の「関西オープン」では3日目に圧巻の「61」をマークして4位フィニッシュもあった。それでも、「ずっと調子は良かったですが、上手く噛み合わなくて」と、前半戦は思うような結果に至らないことが続いた。
「後半戦になるにつれて、パターが良くなって」と9月の「バンテリン東海クラシック」から2試合連続と、直近の2試合でトップ10入りを果たして賞金ランキングを浮上させた。そして掴んだ今大会の切符。「楽しみしかないです」と、この舞台に立てることへの喜びを表した。
ほかに初出場となるのは、ともに今季初のシード選手として戦う22歳・金子駆大と24歳・前田光史朗だ。金子は「この大会に出ることと、優勝することが目標だった。その1つをクリアできたことはとてもうれしい」と話す。「やるからには優勝したい。だけど、まずは上位フィニッシュしたいです」と気負うことなく、残るもう一つの目標達成を目指していく。
前田もこの大会への特別意識は高い。「今年調子がいい選手が集まる大会。すごくワクワクしています。ずっと出たいと思っていたので、素直にうれしいです」と国内男子ツアーの今季エリート集団が集まる大会で戦えることに心を躍らせる。「もちろん優勝はしたいですが、あまり意識することなく、やりたいと思っています」と目の前の一打に集中し、最大限のパフォーマンスを発揮することに意識していく。
どの選手も「この大会に出ることが目標」と口を揃えるビッグトーナメント。初出場となる3人のプレーに注目していきたい。(文・高木彩音)
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