ジャズシンガーを夢見た若き女性 ユダヤ人を見つけ出す密告者に 「ステラ」予告
2025年2月7日より劇場公開される、「水を抱く女」でベルリン国際映画祭の主演女優賞を受賞したパウラ・ベーア主演最新作「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」の、日本版予告が公開された。
予告編は、主人公のステラが、たくさんのマスコミに囲まれながら、裁判所へと向かうシーンから始まり、1940年のベルリンで、ドレスアップをした若かりしのステラがジャズを歌うシーンに切り替わる。華やかな時期は短く、ナチスによるユダヤ人への圧力が高まり、作業服を着て工場で労働を強いられるステラの表情で、彼女のジャズシンガーへの道がかなわなかったことがうかがえる。
希望を失っていたステラだが、ロルフという男と出会い、ユダヤ人の身分証を偽造販売することに加担することで、生きる実感を見いだすも、ゲシュタポに捕まってしまう。すると、ユダヤ人であるステラは、アウシュヴィッツへの移送を逃れるため、同胞であるユダヤ人を見つけ出す”密告者”の道を選択する。同胞からは罵倒され、つらい状況に陥りながらも戦争を生き抜いたステラだったが、裁判にかけられることが描かれる。最後には、鏡の前で化粧をするステラの姿が映し出される。
「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」は、壮絶な時代を生き抜いた女性の実話を基にした作品。被害者と加害者の両義的な顔を持つ複雑なステラを演じたのは、「水を抱く女」でベルリン国際映画祭の主演女優賞を獲得したパウラ・ベーア。ステラの両親をカッチャ・リーマンとルーカス・ミコが演じるほか、ヤニス・ニーヴーナー、ジョエル・バズマン、ダミアン・ハルドン、ベキム・ラティフィ、ゲルディ・ツィントらが出演している。メガホンをとったのは、「ぼくは君たちを憎まないことにした」のキリアン・リートホーフ監督。裁判記録や長年のリサーチを元に、エモーショナルな映画を生み出した。
【作品情報】
ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女
2025年2月7日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:クロックワークス
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記事提供元:映画スクエア
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