[明治安田J3リーグ第38節結果]最終節でJ2昇格プレーオフ進出の4クラブが決定! 松本は劇的決勝弾で4位を死守
11月24日、各地で明治安田J3リーグ最終節の10試合が開催された。
NACK5スタジアムでは、すでにJ3優勝とJ2昇格を決めている大宮アルディージャと3位でのプレーオフ進出を確定させているカターレ富山が激突した。主導権を握ったのはアウェイの富山。前半からボールを支配する時間を長くすると、30分に安光将作のゴールで先制し、45+2分には碓井聖生が追加点を奪った。後半は大宮の反撃に遭う時間帯もあったが、1失点に抑えて勝利。来週から始まるJ2昇格プレーオフに大きな弾みをつけてリーグ戦を締めくくった。大宮はホーム最終戦を白星で終えられず、リーグ戦3敗目となったが、J3史上最多の勝点85を積み上げ、1年でのJ2復帰を果たした。
注目のJ2プレーオフ出場権争いは白熱の展開の末に決着を迎えた。
最終節を前に4位だった松本山雅はアウェイでアスルクラロ沼津と対戦した。試合開始から一進一退の攻防が繰り広げられ、ゲーム終盤までスコアに動きはなかった。それでも、後半アディショナルタイムに安永玲央がミドルシュートを沈め、土壇場で勝点3を獲得。4位のままリーグ戦を終えることに成功し、ホームのサンプロアルウィンでプレーオフ1回戦を戦う権利を勝ち取った。
一方で、5位と6位は逆転での決着となった。5位で最終節を迎えたFC大阪は、ヴァンラーレ八戸のホームに乗り込んだ。勝てば4位に浮上できる可能性もあった中、前半に芳賀日陽のゴールで先制に成功する。しかし、後半に同点ゴールを許し、ドローで決着。勝点1を積み上げるにとどまった。
6位の福島ユナイテッドは最下位のいわてグルージャ盛岡とのアウェイゲームに挑み、4-1で勝利。前半早々の3分に塩浜遼の先制点で先手を奪い、32分には城定幹大もゴール。後半に入っても攻撃の手を緩めずに73分に塩浜がこの日2点目を奪うと、82分に1点を返されるも86分に矢島輝一がダメ押しの4点目を決め、東北のライバルとの一戦で大勝を飾った。
この結果、福島が5位に浮上し、FC大阪が6位でフィニッシュ。12月1日のJ2昇格プレーオフ1回戦のカードは富山vsFC大阪、松本vs福島のカードに決定した。
わずかにプレーオフ進出の可能性を残していたギラヴァンツ北九州は、JFLとの入れ替え戦に回ることが決まっているY.S.C.C.横浜と対戦。シーソーゲームの末、北九州が3-2で競り勝ったが、惜しくもプレーオフ圏内には届かなかった。その他の会場では、SC相模原、カマタマーレ讃岐、ツエーゲン金沢、FC今治、FC岐阜が勝利。今シーズン限りでの現役引退を発表していたアスルクラロ沼津の伊東輝悦も試合終盤でピッチに立ち、50歳で迎えたラストマッチに華を添えた。
<明治安田J3リーグ第38節 試合結果>
ヴァンラーレ八戸 1-1 FC大阪
いわてグルージャ盛岡 1-4 福島ユナイテッドFC
大宮アルディージャ 1-2 カターレ富山
Y.S.C.C.横浜 2-3ギラヴァンツ北九州
SC相模原 1-0 ガイナーレ鳥取
AC長野パルセイロ 0-2 カマタマーレ讃岐
ツエーゲン金沢 1-0 奈良クラブ
アスルクラロ沼津 0-1 松本山雅FC
FC今治 1-0 テゲバジャーロ宮崎
FC琉球 0-2 FC岐阜
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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