普通の幸せを願ったエイミーの曲がしみる 1人の女性としての姿 「Back to Black エイミーのすべて」予告
2024年11月22日より劇場公開される、エイミー・ワインハウスの半生を描いた映画「Back to Black エイミーのすべて」の、本国オリジナル予告編が公開された。
本国オリジナル予告編では、グラミー賞で5部門を受賞し、“21世紀を代表するアーティストの1人”というエイミー・ワインハウスの側面ではなく、1人の女性として普通の幸せを願い、短い人生を全力で駆け抜けた一面が色濃くフィーチャーされている。
私生活では悪い男に惹かれ、常にパパラッチに追われる日々の中で、実体験を歌にし、悪夢から救いを紡いでいたエイミー・ワインハウス。イギリス史上最も売れたアルバム「Back to Black」を出し、グラミー賞も受賞した歌姫が、「歌うだけのために生まれてきたの?そんなの嫌よ」と心境を吐露し、「私だって結婚もしたい、子供も欲しい」と普通の幸せを願うなど、彼女の知られざる素顔が随所に垣間見える。その不器用さや正直さといった魅力、彼女の人間味を描き出した予告編となっている。
「Back to Black エイミーのすべて」で描かれるのは、世界中で3,000万枚以上のレコードを売り上げ、現在でも月間8,000万回以上のストリーミング再生数を誇るアーティストのエイミー・ワインハウス。さまざまな音楽的要素を融合させた独自のスタイルとサウンドで、アルバム「バック・トゥ・ブラック」はグラミー賞で5部門を受賞、シングル「リハブ」はグラミー賞で年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀新人を含む5部門を受賞した。一躍スターとなったエイミー・ワインハウスだったが、アルコール依存症や離婚問題で世間を騒がせ、2011年に急性アルコール中毒によって27歳の若さで急死した。
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」で知られるサム・テイラー=ジョンソンがメガホンを取り、ドラマ「インダストリー」や映画「バービー」などのマリサ・アベラがエイミー・ワインハウスを演じる。そのほか、ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、レスリー・マンヴィルらが脇を固めている。また、親族をはじめエイミー・ワインハウス財団公認の作品となっている。
一足先に本作を鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。
■ヒグチユウコ(画家)
背景を知らずとも歌声や表情だけで本人の背負う心の重さを放っている、
そしてものすごい吸引力で歌声のみで虜にしてくれたアーティストでした。
なぜこんなに悲しいのだろう。感情動かされると言うのはこういうことでしょうか?
本人の映像が一切ないにもかかわらず、確かにそこにはエイミーを感じることができました。
■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
この映画から浮かんでくるのは非凡な才能を持った普通の女の子エイミーです。ロンドン下町っ子の彼女をマリサ・アベラは演じきっています。
■池城美菜子(ライター/翻訳家)
エイミー・ワインハウス
実際の出来事しか歌詞にしない、心を震わせた感情しか歌えない。エイミーはソウル・ミュージックを選んだが、ソウルの神様もまた彼女を選んだ。痛烈な『Back To Black』の背景をなぞった本作で、エイミーがもっと愛しくなる。
■高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)
エイミーが心酔した、60年代ガールグループの歌世界を地で行く激情のメロドラマ。
パブのジュークボックスから流れるシャングリラズ「Leader of the Pack」の何と甘美なことか。
■伊藤なつみ(音楽ジャーナリスト)
女性監督の視点から、エイミーが歌い、愛してきた数多の歌で彼女の人生を包むようにして描いた傑作。
取材時にエイミーが語っていた、多大な影響を受けた祖母シンシアとの関係にも注力し、とても魅力的な作品になった。
【作品情報】
Back to Black エイミーのすべて
2024年11月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
配給:パルコ ユニバーサル映画
©2024 Focus Features, LLC. All Rights Reserved.
記事提供元:映画スクエア
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