田中瞳アナウンサー SNSに対する本音も「私は毎日楽しく生きています(笑)」
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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「WBS(ワールドビジネスサテライト)」「モヤモヤさまぁ~ず2」を担当している田中瞳アナウンサーが初のフォト&エッセイ「瞳のまにまに」(講談社)を出版。
完全オフモードの素顔が散りばめられ、「WBS」に臨む前のフォトショットや、さまぁ~ずとの貴重な対談も収録されている。
「テレ東プラス」は、エッセイの裏話を盛り込んだ田中アナのインタビューを、前後編にわたっておくる。
【動画】田中瞳アナウンサーが担当する「モヤモヤさまぁ~ず2」最新回
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ありのままを嘘なく、見栄を張らず書きたいと思いました
――エッセイには赤裸々な告白がたくさんありました。テレビを通して見ている田中アナのイメージからは想像できない(?)素顔も。最初にお話が来た時は、どんなことを思いましたか?
「“自分のことについて掘り下げて書く”というのがテーマでしたし、普段はあまり自分のことを語らない性格なので、“大丈夫かな?”という不安はありつつ、心の中で挑戦することは決めていました。でも進めていくうちに、やっぱり“こんなに自分のことを語っていいのかな? 誰が知りたいんだろう…”というネガティブな感情が生まれてしまって(笑)。そういう自分の中での葛藤はありました」
――居酒屋さんで一人飲みする様子など、日々のリアルなエピソードも登場します。エッセイを書くにあたってのご苦労は?
「初めての試みなので、最初はテーマを決めて、“これについて書こう!”という感じで書き始めるものだと思いこんでいましたが、そうなると、なかなかうまくいかなくて…。
“このやり方は無理だ!”と思ったので、次は自分が好きなこと、書きたいことをしぼり出すことから始めました。自分のを考えや思いを先に書き出して、後からテーマをつけるというやり方に変えてみたんです。そこからは、わりとスムーズに運びました。
もう一つ苦労したのは、エッセイでも、仕事のことを書いていると、スイッチが勝手にオンになってしまう瞬間が度々ありまして。“まにまに”というタイトルをつけたからには、ありのままを嘘なく、見栄を張らず書きたいと思っているのに、“この部分、なんかオンになっているな”と思って、全部書き直した部分もあります。自分の中でスイッチをオフにするのが難しかったです」
――例えば居酒屋さんのエピソードだったら、一人で通ううちに、いつの間にやら知らない人たちと仲良くなっていく…というくだりがありましたが、そんなエピソードは、少し意外でした。
「そうですよね。知らない人と飲むんだっていう…(笑)。居酒屋さんのエピソードで言うと、あのお店は、私が家に帰る前に寄りたい場所。疲れたからといって、まっすぐ帰ってバタッと寝て次の日を迎えるよりも、何かしら一つ挟んで、癒やされてから帰った方が、翌日また頑張れることに気づいたんです。私にとってはとても大切な場所なので、そのことを書きたいと思ったんですけど、最終的にたどり着いたのは違うアンサーで」
――そのアンサーは、ぜひエッセイで確認していただきたいですね(笑)。一人でお店に行き始めたきっかけはあったのでしょうか。
「コロナ禍の影響も大きいとは思いますが、実は私、自分からあまり人を誘わないんです。自分から“明日飲みませんか?”と誘ってしまうと、ついその会を盛り上げようと無理してしまうので(笑)。でも今は、一人でも十分楽しめることが分かってしまったので、“これはいいな”と」
――“書くことで自分を掘り下げていく”というのも、おそらく初めての体験ですよね? その中で、自分に対する気づきもあったのかなと想像します。
「それについては、たくさんありました。例えば、だいたい書き終わって自分で読み返した時、“読んだ人に、『田中は闇を抱えてる』と思われてしまうんじゃないかな?”と、一瞬不安がよぎりました(笑)。でも私からしたら闇でも何でもなく、言葉で落としていくうちに“あー私って、いろいろなことを必要がないところまで、いつまでもグルグルと考えるのが本当に好きなんだな”と思えたんです。グルグルと考えていることを書き起こしてみたら、“そんなに深く悩まなくてもいいよ、考えすぎだよ”と思われるようなことばかりなんですけど、“私って、とことん考えるのが好きなんだな”と。そこに気づけたのは、大きな発見でした。いや本当に、全然つらくないんですよ(笑)」
――なるほど。そもそも“考えすぎるくらい考えることが好き、そんな自分も楽しめているから大丈夫!”と。
「そうなんです。ありがたいことにSNSで心配してくださる方もいらっしゃるんですけど、私は元気に仕事していますし、毎日楽しく生きています(笑)」
――本の中では、SNSに対する思いも綴られていますね。
「これこそ、別に考えなくてもいいことですし、わざわざ書かなくてもいいことだとは思うんですけど、“自分じゃない自分”みたいなものが増えているなと感じたきっかけがSNSだったんです。このお仕事をしている以上、ある程度はしかたがないことではありますが、私が感じていることは、書籍じゃないと伝えられないとも思いました。手に取ってくださった方だけに伝わればいいのかなと。“じゃあ、SNSやめたらいいのに”と言われたら、それはそれでシュンとしちゃうんですけど(笑)」
11月20日(水)夕方5時30分から放送する「テレ東音楽祭スペシャル1964→2024 ~60年分の名曲!実は“歌の衝撃映像”ベスト100~」でも、進行を担当する田中アナウンサー。
インタビュー後編は、11月23日(土)午前11時30分に公開する。
▲「瞳のまにまに」(講談社)
【田中瞳アナウンサー プロフィール】
1996年9月16日生まれの28歳。東京都出身。2019年、成城大学イノベーション学部を卒業後、テレビ東京入社。現在の担当番組は、『WBS』(月・火・金曜)、『モヤモヤさまぁ~ず2』など。
記事提供元:テレ東プラス
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