若年層の8割が「自身の将来に不安がある」収入や貯蓄不足が要因に【ライフネット生命保険調べ】
現在の暮らしの経済状況や将来の蓄えについて、どのぐらいの人が満足・安心しているだろうか。ライフネット生命保険では20~30代の男女1,000人を対象に「毎月の貯蓄と将来に関するアンケート調査」を実施した。すると、経済的なゆとりや生活の満足度の実状が明らかとなった。詳しい調査結果を見ていこう。
8割が「自身の将来に不安がある・やや不安がある」
ライフネット生命保険では2024年10月、20代男女500人、30代男女500人を対象にウェブアンケートにて「毎月の貯蓄と将来に関するアンケート調査」を実施した。すると、「自身の将来に不安がある・やや不安がある」と回答した人が約8割に上ることが判明した。一体、どんな不安を抱えているのだろうか。具体的に見てみると、「お金や自身または家族の健康状態への不安(男性27歳)」「育児にお金がかかるから経済的不安がある(女性33歳)」「給料や年金の問題について不安がある(男性22歳)」「インフレが進み賃金は増えず、日々の生活がさらに辛くなる(男性29歳)」などの意見があり、経済的な不安を抱えている人が多いようだ。
また「10年後に自身がどうなっているか想像できますか」という質問では、7割以上の人が「想像できない」と回答。さらには、現在の生活において「経済的なゆとりがある」と考えている人は3割に留まった。
最も多い毎月の貯蓄額は「1~5万円」で3割
では実際に、20~30代は月々どのぐらいの金額を貯蓄や投資に回しているのだろうか。調査結果を見てみると、毎月貯蓄をおこなっている人は全体の72.5%で、月々の平均貯蓄額は2.4万円。貯蓄額を決めた理由については「もっと貯蓄したいが余裕がない(女性36歳、月2,000円未満)」「無理のない範囲だから(男性36歳、月5,000円~1万円未満)」「流動性の高い資産もある程度必要だから(男性39歳、月1~2万円)」「自由に使える金額の半分は貯蓄に回している(男性36歳、月3~5万円)」などの意見が上がった。また、毎月資産形成(投資)をおこなっている人は全体の51.1%で、月々の平均投資額は2万円。世帯年収が上がるにつれ、投資をしている人の割合が高くなり、金額も上がっているのは当然の結果ともいえるだろう。
また、現在の生活に「満足している」と回答した人は9.9%、「やや満足」34.4%、「どちらともいえない」24%、「やや不満」19.5%、「不満」12.2%であった。生活においてどんな点で満足をし、どんな点が不満となっているのだろう。その調査結果を紹介する。
20~30代にとって満足度が高いのが「家族関係」「食生活」「自由な時間」「趣味」である一方で、満足できていないのが「収入」「貯蓄・金融資産」「仕事」「健康」。自分の時間を確保することはできているが、収入が上がらず、貯蓄や将来に不安を抱いているという今の世相をダイレクトに表すよう結果である。
国の方針としては「貯蓄から投資へ」シフトさせることを推進しているが、やはり収入に満足できていないことや将来への不安が、投資の意欲を阻んでいるのだろうか。家族との時間や自分時間、そして収入や将来への貯蓄。どちらも満足できれば最高なのだが、いい塩梅でバランスをとっていくのは難しいところでもある。
出典元:【ライフネット生命保険株式会社】
記事提供元:OTONA LIFE | オトナライフ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。